飲料や菓子、加工食品など、10月は半年ぶりの値上げラッシュ。さらに、バス運賃に電気料金と、家計への影響は続きそうです。
(記者)
「あす10月1日から、こちらの焼酎、ペットボトル飲料、納豆など3000品目以上の食品が値上がりするということです」
熊本市中央区の「みやはらZ」。10月1日の値上げに備えて、準備を進めてきました。
(営業本部長)
「焼酎・酒に関しては1カ月前から(価格変更の表示を)貼らせていただいていますので、ここ数日、1本、2本という感じで、多めに買われる方が増えてきている印象」
帝国データバンクによると、10月の飲食料品の値上げは3024品目。分野別では、アルコールを中心とした「酒類・飲料」が最も多く、2262品目で、パックごはんや餅などの「加工食品」は340品目が値上げされます。
3000品目を超えるのは4月以来、半年ぶりで、原材料の価格高騰や光熱費の上昇などが要因になったとみられています。
(買い物客)
Qあすから値上げ
「知らなかった。本当だ、もう1つ買おう。家計に響きますから、買いだめしておきます。3つ」
「あすから値上げですか。そうですね。高くなりますね。ちょっと考えないといけない」
(記者)
「県内のバス事業者5社は、あすから初乗り運賃を180円から200円に20円値上げします」
熊本県内のバス5社は、運転手の待遇改善や燃料費高騰などに対応するため、10月から2年ぶりに運賃を値上げします。
さらに、電気代やガス代も。
九州電力によると、政府の補助金が終了するため、平均的な家庭の10月使用分の電気料金は、およそ500円値上がり。また、西部ガスもおよそ170円の値上がりです。
こうした中、逆に値下げする動きも。
小売大手のイオンは、10月からプライベートブランド「トップバリュ」の冷凍食品や調味料など60品目を値下げします。
値下げ幅は10円から最大200円で、商品の内容量を変えずに、袋のサイズや形を変えることで、包装の資材費を減らすなどしたということです。