熊本県菊池市に、パワー半導体を量産する新工場が完成し、竣工式がありました。
完成したのは、三菱電機がおよそ1000億円を投じ建設した新しい工場棟です。
自動車や家電などに欠かせない「パワー半導体」の製造工程の一部を担います。
1日に開かれた竣工式には、木村知事や三菱電機の漆間啓社長などおよそ90人が出席し、工事の完了を祝いました。
木村知事
「(パワー半導体は)世界でも上位のシェアを握っている数少ない日本にとっても大事な半導体。新生シリコンアイランド九州の実現、熊本の持続的な経済発展につながっていくことを期待している」
生産されるのは、炭化ケイ素を用いたパワー半導体で、従来より熱に強く、省エネルギー性能が高い次世代型の半導体です。
新工場では、パワー半導体のキーパーツとなるウエハを製造するプロセスを担い、工程の自動化やAIの活用により、面積あたりの生産効率が従来より30%向上するということです。
11月から稼働し、量産開始は、2027年を目指しています。