老舗の焼酎メーカーが手がけるウイスキーの蒸溜所が、熊本県人吉市に誕生しました。
琥珀色に輝くモルトウイスキー。
井上聖貴アナウンサー
「バーボン樽で半年間熟成させたウイスキーです。爽やかな香りが広がり、後味はビターな香りに変化します」
手がけたのは、焼酎を製造販売して創業120年以上の老舗、高橋酒造です。
16日、人吉市で廃校を活用した蒸溜所を開所しました。
高橋光宏社長
「生活様式の変化で、アルコール消費量が減少している。この時代に、私たちは何を守り、何を新しく生み出すのか、その答えの一つがウイスキー作りの挑戦です」
国税局によると、県内でウイスキーの製造ができる場所は年々増えています。施設がある田野地区は標高680mで、冬には気温がマイナス10℃以下になることから、熟成が穏やかになり、滑らかな味わいになることが期待できるということです。
高橋良輔常務
「ジャパニーズウイスキーのブランドを損ねないような、しっかりとした製品を世界に発信したい」
来年春から、試飲などができる見学会を予定し、ウイスキーの一般販売は2028年を目指すということです。