熊本県天草市に新しい特産品が登場。地域課題を「食べて解決」です。
天草市宮地岳町で17日に開かれた試食会。参加者が、炊き立てのご飯と一緒に食べているのは「メンマ」です。
地域を農業や漁業で盛り上げようと集まった宮地岳みらい里山協議会のメンバーが作りました。
原料となっているのは町内でとれた長さ1メートルほどの「幼竹」。
田中大地代表に竹林を案内してもらうと…
「放置していたら日が当たる方向に竹林が伸びていきますので、竹が倒れたりして被害があったりしますので」
この地域では近年、手入れや整備が行き届かず放置された「放置竹林」が問題となっています。
景観や生態系への影響が懸念される中、竹を食べることで課題を解決しようと始まったのが、今回のプロジェクトです。
今年は、およそ200キロの「幼竹」を収穫し商品化に成功。
「カレーの味がふわーっと広がって、ほのかにアオサの食感を感じることができる」
天草市でとれた香り豊かな「アオサ」を使用し、カレー味に仕上げました。
課題の解決と地元の食文化が結びついた新たな特産品、その名も「天草メンマ」。18日から、道の駅宮地岳かかしの里で販売されるということです。