熊本西環状道路は渋滞解消を目的に、熊本市北区下硯川から全長12キロを繋ぐ計画で工事が進められています。
2017年3月に、下硯川ICから花園ICが開通。さらに19日、池上熊本駅ICまで開通したことで、7割が完成したことになります。
大西市長
「国道3号をはじめとする市中心部を走る道路の渋滞緩和につながるとともに、物資輸送や救助活動に寄与するダブルネットワーク機能が構築されるなど、防災面においてもその効果を十分に発揮するものと考えております」
19日、熊本西環状道路の花園ICー池上熊本駅ICの区間4.6キロが開通。一般車両は、午後3時から走行可能となりました。
■開通初日は車多く…
熊本市西区春日の会社で働く坂本さんは、開通初日の午後6時前、仕事を終え、利用することにしました。
「西環状道路使っていても、けっこう本妙寺トンネルのところの手前がすごく混んでいたりしますね」
これまでは、花園ICから西環状道路を走り、北バイパスを通り帰宅していましたが、この日は、池上熊本駅ICから西環状道路に入りました。
約15キロメートル離れた自宅まで、普段であれば40~50分かかるそうですが―
「ちょっと感動しますね、どれくらい短縮されるんだろうとか」
予想では10分~20分短縮されるのではと、期待していました。
「ああ…渋滞してますね」
初日とあってか、西環状道路の利用者が多く、普段およそ20分でたどり着く下硯川ICまで30分かかってしまいました。
「だいぶ短縮されるだろうな、という期待感があったので、いい意味で裏切られたんですけど、ちょっと落ち着いてくると、もっと短くなるのかなと思っている。新しい道路ができたのはすごくうれしいですね」
■朝のラッシュ時の所要時間を比較
熊本市によると、北区役所からJR熊本駅までの所要時間は、今までおよそ1時間だったところ、今回の区間が開通したことで約半分になるとしています。
実際に朝のラッシュ時の所要時間を比較してみました。
佐藤由季アナウンサー(開通前)
「午前7時半の北区下硯川です、通勤通学時間帯の3号線を熊本市内方面に向かって出発します」
「北熊本駅前を走行しています。信号は青ですが、車は停止しています」
「ようやく熊本駅がみえてきました。ここまで1時間かかりました。
西区二本木の熊本朝日放送まで、かかった時間はおよそ1時間でした。一方で―
柴田理美アナウンサー(開通後)
「先週佐藤さんが走ったのと同じ時刻、同じ場所から、きょうは熊本西環状道路を通ってKABを目指します」
「下硯川の入り口から熊本西環状道路に入りました」
「定められた速度は、時速70キロなんですけど、いま車が多いのか、10キロほど遅く走っている状況です。とはいえ、スムーズに流れていて渋滞しているという感じではありません」
「花園トンネルに入ります。走り始めてから6分30秒ほど経過したところです」
「走行開始から、およそ10分30秒経過しました。熊本西環状道路を降りて、万日山トンネルに入ります。ここまでストレスなくスイスイと走ることができました」
この日の、西区二本木のKABまでの所要時間は、およそ17分でした。前週と比較すると、42分ほど短縮したことになります。