8月の記録的大雨の際に、大幅な遅延が生じた熊本市の避難サイレンの対応を検証する委員会で、再発防止に向けた具体策が議論されました。
(澤田道夫会長)
「毎年何月にといった形で期日を定めて、内部の危機管理体制に関する訓練を行う、それに加えて、地域の皆様方と一緒にサイレンの吹鳴訓練を行っていくことが、方針として明記されたところです」
井芹川と坪井川のサイレン遅延をめぐり、熊本市は、一部のサイレンを除き、鳴らす明確な基準がなく、訓練も実施していなかったことを明らかにしています。
2回目の検証委員会が27日に開かれ、委員からサイレンを鳴らす基準を明確化すべき、自動吹鳴システムの導入を検討すべきなどの意見が出されたということです。
11月6日に答申案が示される予定です。
また、排水機場の稼働状況などについての検証委員会では、当時2カ所が停止した原因が明らかになりました。
14時間半にわたり停止した坪井ポンプ場は、受電設備が浸水したため、5時間半停止した山ノ下排水機場は、ポンプ槽に漂流物が入り安全装置が作動したためとしています。
今後、具体的な対策について話し合い、11月中旬に中間答申を取りまとめるということです。











