
共産党の田村委員長 熊本へのミサイル配備めぐり「住民への説明会を」
2025年10月29日
熊本県水俣市の廃棄物処理業者が、汚泥を適切に管理していない疑いがあるとして、刑事告発されました。
告発したのは、水俣市の市民団体「新生みなまた」です。31日、熊本県警本部を訪れ、告発状を手渡しました。

告発状によりますと、水俣市の吉永商会が、熊本市の下水処理施設から引き取った汚泥を山林などに野積みし、そこから発生した汚水を川や海に流出させているとして、このことが不法投棄を禁じた廃棄物処理法違反にあたるとしています。
(谷口代表)
「水俣でのこういった環境汚染については、誰もそんなことが二度と起こってほしくないという思いで過ごしているんですよ。我々が見過ごさない、絶対に許さないという思いで今回の告発に至ったということですね」
吉永商会は、熊本県の吉永和世県議が代表をつとめていますが、KABの取材に対し「担当者が不在なので分からない」としています。
(記者)
「芦北町の山中には、吉永商会が持ち込んだとされる土のう袋が、ブルーシートに覆われている状況がうかがえます」
トラックが行き来する芦北町の山間部。吉永商会は、この土地で大量の土のう袋を野積みにしていました。

熊本県は、今月、情報提供でこうした状況を把握し、汚水が流れ出ているとして、ブルーシートなどで雨水を防ぐよう行政指導しました。
県が事態を把握したのは今年の夏ごろ。土のう袋はもともと吉永商会の倉庫に保管されていましたが、近所では悪臭が問題になっていて、住民からの通報があったといいます。
(近隣住民)「臭いがすごくって。牛のフンみたいな、鼻にツンと来る臭い」
土のう袋の中身について、吉永商会は県の聞き取りに「製品化された『たい肥』」と説明していますが、県は汚泥など産業廃棄物の可能性もあるとみて、確認を進める方針です。