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2025年11月15日 10:32
海を泳ぐクマ…漁師が発見 クマとの衝突で車も破損 政府はクマ対策パッケージ発表

 クマの出没が相次いでいます。青森県の陸奥湾で地元漁師が発見したのは、海を泳ぐクマでした。

■クマと衝突 車のバンパー破損

 14日、富山県砺波市内を走る車。すると、車に何かが衝突。よく見てみると、左の茂みから飛び出してきたのは、1頭のクマでした。運転していた男性はこう話します。

「会社に向かっている時に、いきなりクマが左から来て。左側のこの部分ですね」

 クマがぶつかったのは左前方部分。バンパーは破損しています。

「びっくり。初めてクマを見たが、こんなに近くにいるのかと。本当に思ってなかった。まさか自分がクマとぶつかるなんて」

 運転手はクマが追ってくるのが怖くて、その場から離れて通報したといいます。警察などが周辺を捜索しましたが、クマは見つかっていません。

 砺波市内では今週に入り、緊急銃猟によってクマが駆除されています。

 市は「クマが市内のどこに出没してもおかしくない状況」だとして注意を呼び掛けていました。

■海を泳ぐクマ 漁師が発見

 クマは海でも姿を現しました。水面から顔を出すツキノワグマ。ここは青森県の陸奥湾です。海を泳ぐクマをホタテ漁師が目撃しました。

「近くに行くと、本当にクマが泳いでいて。『えっ!?』という感じ。見た瞬間、ドラム缶みたい。泳いでいるというより、もがいている感じ。ちょっとずつ進んでいる感じだった。(クマは)山手のイメージで真剣に考えたこともないが、まさか海にいるなんてびっくり」

 クマは陸に向かって泳いでいたといいます。町によると、陸に上がると被害が出るの恐れがあることから猟友会が船で現場に向かい、海上で駆除したということです。

■政府が被害対策パッケージ

 各地でクマの出没が相次ぐなか、関係閣僚会議が14日に開かれました。

石原宏高環境大臣 「国民の命と暮らしを守るため、関係省庁が連携して取り組む総合的な対策パッケージを取りまとめた」

 政府は「生活圏からのクマの排除」を掲げ、「人とクマのすみ分け」を目指す対策パッケージをとりまとめました。

 柱の1つがクマに対応できる人材を確保することです。

 緊急的な対応として、13日から可能となった警察によるライフル銃を使ったクマの駆除に加えて、新たに警察や自衛隊のOBに狩猟免許の取得を促すなどの協力を要請していきます。

 さらに、狩猟免許を持ち専門知識がある自治体職員「ガバメントハンター」の人件費を支援していくことも盛り込まれています。今後はガバメントハンターの育成も進めていくとしています。

木原稔官房長官 「今後、クマの通常の冬眠期間に入った後もなお、クマの人里への出没が懸念される状況を鑑み、引き続き強い緊張感を持って対策に取り組んで下さい」

(「グッド!モーニング」2025年11月15日放送分より)

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