ウクライナとロシアの戦争終結に向けてアメリカが示した新たな和平案を巡り、高市総理やヨーロッパの首脳らは修正を求める共同声明を発表しました。

　アメリカメディアによりますと、新たな和平案はウクライナに対し東部ドンバス地域の割譲や軍の規模削減などを求めていて、ロシアに有利な内容となっています。

　南アフリカでG20（主要20カ国・地域）の首脳会議に出席している高市総理やヨーロッパの首脳らは22日、和平案を巡り「追加の作業が必要だ」として修正を求める共同声明を発表しました。

　「国境が武力で変更されるべきでない」と反発し、さらにウクライナの軍事力の制限を巡り「将来的な攻撃に対して脆弱（ぜいじゃく）になる」と指摘しています。

　そのうえでウクライナへの継続的な支援を改めて強調しました。