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2025年12月24日 18:06
「死者の名誉」巡りNHKを提訴 戦争ドラマで遺族「実際と真逆の人物に描かれた」
「死者の名誉」巡りNHKを提訴 戦争ドラマで遺族「実際と真逆の人物に描かれた」
NHKが終戦特番で放送したドラマを巡り、登場人物のモデルとなった男性の孫が「死者の名誉を毀損している」としてNHKなどに損害賠償を求める裁判を起こしました。
NHKは今年8月16日と17日に日米開戦前に設立された総力戦研究所を題材にした「NHKスペシャルシミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」をドラマとドキュメンタリーで放送しました。
ドラマでは1941年に日米開戦の是非を議論する研究所を舞台に、戦争に敗戦するとの結論が出ていながら開戦に進んでいく過程が描かれました。
ドラマの冒頭に「フィクション」とテロップが入れられましたが、実際にこの当時に研究所所長だった飯村穣陸軍中将の孫の飯村豊さんは「祖父は開戦に反対の立場だったのに、ドラマでは負けると分かっていても開戦に導いた卑劣な人物として描かれた。フィクションと言えば許されるものではない」として、NHKとドラマ制作会社などに550万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
NHKは「飯村氏には番組の放送前はもちろん、放送後も誠心誠意対応させていただきましたが、結果としてこのような事態になったことは残念です。今後は訴状の内容を確認したうえで、裁判の中でNHKとしての考えを主張して参ります」とコメントしています。









