中東情勢の悪化が気になる今、電気代やガス台などの疑問をズバリ解決します。
■“春から値上がり”そのワケは
5日に街の人を取材すると、電気料金についての疑問が…。
2人暮らし 60代の人 「詳細がある?それも分かっていない。金額だけしか見ていない」 「(Q.明細に基本料金などが書いてある?)自分でネットなどで(明細を)チェックしないといけない。なかなかそこまでやらない」
2人暮らし 70代の人 「どういうふうに(料金を)決めるか。仕組みを教えて下さい」
私たちの生活に欠かせない電気とガス。その疑問に今回は東京電力、東京ガス、専門家が答えてくれました。
そもそも電気料金はどのようにして決まるのでしょうか。光熱費など物価の動向に詳しいニッセイ基礎研究所の斎藤さんに聞きました。
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎さん 「大きく分けると4つあります。1つは基本料金、2つめが従量料金(使用量に応じた料金)、3つめが燃料費調整(原油価格やLNG(液化天然ガス)といった燃料費の上がったり下がったりするのに応じて変動する料金)、最後が再生可能なエネルギーの賦課金(再生可能なエネルギーのために家庭が毎年決まった額を払う)その4つで決まる」
電気料金は3月の使用分から大手電力10社すべてで値上がりします。例えば、東京電力では使用料が平均的な家庭で1カ月あたり前の月から822円高い8319円に。値上がりの訳は…。
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎さん 「今年1月、2月、3月と電気・ガスの支援策で政府が補助金を入れた。1月、2月が大きい。3月になると補助金の額が縮小するので家計にとっては、その分3月から値上げになると。さらに4月になると補助金がゼロになるので、そこでまた値上げが発生する」
■中東緊迫で暮らしに影響?
今後については中東情勢の影響を心配する声も…。
60代の人 「いつまでイランの状況が続くのか心配。電気がどれだけ十分に供給されるか不安」
一人暮らし 70代 「上がるんじゃないかと不安」 「(Q.どれぐらい上がると?)前の時もなった。その時もずいぶん上がったと思ったが、それくらい上がるのではと怖い。これから」 「(Q.ウクライナ侵攻での高騰を思い出した?)そうですね」
中東情勢の悪化で電気料金はどこまで値上がりするのでしょうか。
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎さん 「中東は原油の産出国。ホルムズ海峡を通って世界中に原油が運ばれるが今、イランがそこを事実上、封鎖しているということで、原油が世界に流通しなくなると当然、値段が上がる。原油価格が上がると、それに応じてLNG価格も遅れて上昇。電気を作るのに原油は直接的に少ないが、LNGは多く使うので、LNGの価格が高騰すると燃料費調整に反映されて電気代が上がる」
原油の価格が高騰すると約3カ月後にLNGの価格も上がり、さらにその3カ月後に電気やガスの料金に反映される傾向にあるといいます。
子育て世代の反応は…。
5人の子どもを育てる30代のお母さんです。
7人家族 30代の人 「(電気代が)倍になったら怖い。払えなくなってくる。これ以上、高くならないようにできないのかなと思う。光熱費はどこまで上がるのか」
専門家の斎藤さんによりますと、目安となるのがアメリカでの原油先物価格だといいます。
中東情勢の緊迫化で一時、1バレルあたり77ドル台と高い水準になるなか、今後はさらなる上昇が懸念されます。
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎さん 「どれだけ戦局が長期化・泥沼化するかにより、WTI(原油先物価格)が1バレル=100の可能性も。WTIが100ドルまでいくと電気代は大きく上がる。今年の12月で試算すると大体2100円ぐらい今よりも高くなる。これから3月、4月、12月まで全部足し合わせた場合の負担はだいたい1万1000円ぐらいの負担増になるということが計算されます」
日本の光熱費が上がることに高齢者からは嘆きの声が…。
80代の人 「電気代が上がると差し引きが多くなる。困る。年金なので収入なし」
さらに、頭をよぎるのは…。
80代の人 「電気、ガスが止まる可能性はあるのでしょうか。困ります。知りたいです」
60代の人 「止まってしまうと生活に影響があるので不安。これからどうなるのか聞きたい」
「東京ガス」に中東情勢の影響について聞きました。
東京ガス 広報部 「足元での調達や供給の信頼性に対して影響ございません」
現在、東京ガスではLNGについて通常時と同様の在庫水準が維持されているといいます。
東京ガス 広報部 「LNGの産出国自体が世界で分散しており、当社はエネルギーセキュリティーを考慮して普段から北米やアジア、オーストラリアといった複数の国から分散してLNGを調達しています」
■家計助ける“冷蔵庫の節約術”
世界情勢もさることながら、まずは日々の光熱費を安くしたいと願う人も。
4人家族 30代の人 「電気代、ガス代の節約の仕方を聞きたい」
そこで、東京電力におすすめの省エネ術を聞きました。
その一つが毎日使う冷蔵庫です。
冷蔵室は物を詰め込みすぎず、コの字型に物を配置。奥側の中央を空けることで冷気をふさぐことなく、効率がアップするとのこと。
物を詰め込んだ場合と半分にした場合を比較すると、年間の電気料金が約1360円もお得になるといいます。









