
イラン情勢の緊迫化で原油の安定供給が懸念される中、熊本県内でも、さまざまな影響が出始めています。波紋は、観光地や農業の現場にも広がっています。
熊本県玉名市でナスやコメを生産している小川一昭さん。夜間に気温が下がる今の時季、ビニールハウスの内部を暖めるため、重油は欠かせませんが…
農家・小川さん
「さっき(取引先に)お願いしたら、無理だろうと、イラン情勢の緊迫化の影響で重油が納品されず、困っています」
取引先でも在庫が少ない状況だと言います。
農家・小川さん
「重油が来ていない。注文分の半分ぐらいしか納入されていないとのことだったので、どうしても必要なところを優先的に供給していく形で、今季乗り切れるところは我慢してもらう(と聞いた)」
次回の給油から、1リットルあたり26円の値上がり。
この時季は、ビニールハウス4棟で、1日に100リットル以上の重油を使用するため、価格高騰は死活問題です。
農家・小川さん
「ものすごく痛手。マルチもそうだし、中に入っているチューブも。石油製品に囲まれているのが現状」
4月から次のシーズンに向けて、苗や資材の注文が始まりますが、肥料などの価格も高騰するとみられていて、不安はぬぐえません。
春休み、GW…観光関係者は
天草の観光事業者も頭を悩ませています。
「今後、2ヵ月3ヵ月後にいたっては、燃料の高騰で、かなり厳しいんじゃないかなというところです」

1年を通してイルカに出会えると、人気な天草のイルカウォッチング。
これからの季節、春休みやゴールデンウィークなどで、需要が高まるとみられます。
利用料金を今のまま維持できるかは、船の燃料である軽油の価格の動向次第です。
イルカウォッチング業者
「現状、すぐ燃料が上がったから料金をというわけにもいかないから、そのへんは全体で会議をしながら、どうやっていくかという方向になると思います。今年の夏は現状維持の形で、次年度からどうするのかという話になると思いますけど、個人的には」
市民生活への影響は
原油価格の高騰で不安が広がっています。
市民生活への影響について、地方経済総合研究所の田上一平主任研究員に聞きました。

まず、原油高は電気代の値上がりの要因となることが考えられるということです。加えて、包装資材なども値上がりし、日用品や食品の価格も上昇する可能性があるとしています。物価全般が上昇すれば、個人消費意欲が減退し、県内総生産の下押し圧力となる可能性もあるとしています。
先行きが見通せない状態は、しばらく続きそうです。













