
楼門倒壊、境内は隆起 八代を見守る“妙見さん”甚大な被害「10年ぐらいかかってでも…」
2026年8月8日
2026年熊本地震で大きな被害を受けた八代市鏡町。鏡町にある安楽寺も、山門が傾き、木造の塀は倒れるなど甚大な被害を受けました。
「前回(10年前)のは、ちょっと遠くからグラグラと横揺れだったんですけど、今回のは何の前触れもないような形で下から突き上げられた」と住職の清谷尚史さんは語ります。
45年ほど前に建て替えた本堂。10年前の熊本地震では白壁が少し崩れた程度でしたが、今回は、柱が折れ、壁ごと落ちてしまいました。

併設する自宅も大きく傾き、中に入るのも危険な状態です。
毎年、町中に年越しを知らせた鐘。
「除夜の鐘をつきながら、良い年でありますようにと願うんだけど、なかなか思った通りにいかないなというのがありますね」

屋根から鐘楼が倒壊し、今年は、鐘の音を響かせることは難しいといいます。
「10年で2回というのは、なかなか思いもしなかったので…」
絶望の中にありましたが、壊れた物が散乱する本堂から、一つの希望を見つけました。

「ご本尊です。正面に頑張って持ちこたえてくれていらっしゃったので」
地震の揺れでほとんどの物が倒壊するなか、唯一、倒れなかったのが、ご本尊でした。
「木造なので、あの高さから落ちたら、おそらく割れてしまうだろうと思いますし、無事な姿でいてくれたのが一番ありがたいですね。ご本尊の姿があるのが、一番の支え」

ご本尊を再び元の場所に戻せるように。前を向いていきたいと話します。
「今、何もわかりません。このような形で戻れるかどうかもわかりません。どのような形で再興していくのか、再興はしようとは思うんですけど、一人でできるものでもありませんので、それぞれお力をいただいて、できるところで、できる限り、再興していきたいと思っています」