7年ぶりとなるオリジナルアルバムを発売したボーカリスト・渡辺美里さん(60)。彼女の聖地ともいえる西武ドームで大下容子アナウンサーが話を聞きました。
■「青春のバカヤロー」「雨のバカー」のワケ
大下アナ 「よろしくお願いします」
渡辺さん 「渡辺美里です。よろしくお願いします」
大下アナ 「7月12日、お誕生日おめでとうございます」
渡辺さん 「ありがとうございます。真っ赤なバラが。真っ赤が似合う年頃になりました」
大下アナ 「西武ドーム(ベルーナドーム)は“美里さんの聖地”といいますか」
渡辺さん 「久しぶりに帰ってきました」
大下アナ 「改めまして、このように球場を見渡しますと、やっぱりこの規模がすごい。それをデビュー2年目で始められて20年連続で」
渡辺さん 「怖いもの知らずで、デビューしたばかりだったからこそ」 「放送局のイベントの一環で『こういう所でライブをやるけど』『フェスティバルをやるけど、やってみませんか?』と言われて『じゃあ』みたいな感じで。まさか、こんな大きな規模の所って…。イメージはしてましたけど、自分の想像を超える大きさだったので、なんとなーく返事して20年経ってしまったが、そこで鍛えられました」
大下アナ 「『青春のバカヤロー』『雨のバカー』と叫ばれました。あの言葉は、なぜ出てきたんですか?」
渡辺さん 「こんな雨の中で、外にいるって青春ドラマぐらいでしか見たことないなと思って。思わず…何も考えていなかったんですが『青春って、うまくいかないね』『雨のバカー!』と言ったことが繰り返し繰り返しファンの皆さんに見てもらうことになり、あまりいい言葉ではないですけれど、言ってみるもんだなと」
大下アナ 「とても瑞々しくて、素敵な表現だしファンの方も納得というか、美里さんがああいう叫びをされたから共有できたんじゃないかと」
渡辺さん 「嘘偽りがないし、つくられたものではないからこそ、皆さんの思いに、心に届いた言葉だったのかなと今は思います」 「電気系統も危ないので、メンバーもはけてもらって楽器も置いてもらって。ということは『アカペラしかないな』と思って、とっさの判断で。これできょうはコンサートが終わりなんだと、皆納得してくれた瞬間でした」
■スタジアムライブに区切り
渡辺さん 「常に自分たちが新しいことを目指していくためには、違う場所に移動していくことも大事。新しくして、また若々しく次に向かう。20年はいい区切りなのかもしれないと思って」
大下アナ 「20年間で、印象に残っているシーンは?」
渡辺さん 「最後に花道の所、メインの舞台からここまでデビューした年から86年、87年、88年と年表みたいになっていて。5年だったらすぐに到達するけど、20年あったので、あのシーンは印象的でした。同世代の人たちから始まったスタジアムが『ミサトちゃ~ん』みたいな子どもたちに囲まれてここに戻ってくるというのは、20年目というのはすごく印象的です」
■「同じアングルで撮って」
大下アナ 「こちらがデビューアルバム『eyes』。そしてこちらが今回の『Birthday』。全然変わらないですね」
渡辺さん 「18歳…60歳…」
大下アナ 「美里さん、これ(『eyes』のジャケット)がまたすごく印象に残っている方たくさんいらっしゃる」 「(『eyes』のジャケットを裏返し…)かわいいです」
渡辺さん 「こっちはかわいい。おしゃれしたサングラスなんですけど、こっちはリーディング眼鏡です。2年ぐらい前『eyes』を撮ってくれたカメラマンに、再来年、私60歳になるんだけど男性も肩、背中、顔に人生、歴史が刻まれると言うけど、女性だってシワもシミもあって人生の物語になっていてもよくない?だから同じアングルで撮ってと。『わしの生きざまを見てくれ』みたいな感じで撮ろうということに」
大下アナ 「当時すごくキュートで、笑顔じゃなくてこういう感じも、とても新鮮で…」
渡辺さん 「多分カメラの前で、にっこりとかできなかったんだと思います。ただ、女の子が何かを決意するというときに前髪を切るというポーズをしようというふうに」
■「生きていくのさ」ではなく
大下アナ 「タイトルにどんな思いを?」
渡辺さん 「自分の誕生日が近い、それからこの7年、10年、すごく大切な仲間が旅立ったりとか、とにかくお別れが多かった。『人ってやっぱり永遠ではない』と思ったのと同時に、スタッフには赤ちゃんが生まれて。人が出会い、別れるという、それが決して順番ではないということが、とてもつらかったりするけれど、そういうことも含めて書いたアルバムの曲たちです」
大下アナ 「これは、『My Revolution』のアンサーソングのような思いも?」
渡辺さん 「『My Revolution』って、分かり始めたMy Revolutionというので、皆さんから『今は分かりましたか?』とか、答えを求められるようなインタビューとか質問をよく受けるんです。でも『これでいいのかどうか分からない』と思いながら、でもゆっくり成長していけばいい。『でっかい愛を抱きしめながら』は、ある意味ゆっくり成長していこう。その中で自分らしさを求めて、『生きぬいていくのさ』って。『生きていくのさ』ではなくて、『生きぬいていくのさ』というところが自分。そんな思いで書きました」
■「時間薬」が一番
大下アナ 「デビュー41年目でいらっしゃるんですけども、いつも凛とされて、エネルギーが満ちてないとできない大変なことだなと思うんですが、元気を維持している秘訣は何でしょうか?」
渡辺さん 「美容や健康、体にいいと教えてもらったことは、とりあえず試してみる。還暦を迎えたので、すごい新しいギアが入った気がするんですが、この十数年、全く絶不調だったんです。心も体も。いわゆる大人の思春期といいますか、更年期というものが、とにかくもうなんかしんどい。ギアが入らない。やる気が起こらない。これって自分がすごくサボりでダメなんじゃないかって思っていた。森林浴をしてみたりとか、いろんなことをやってきましたけど、時間が解決してくれるというか。時間薬っていうのが一番あるなって思うんです」
大下アナ 「ちっともそんなふうに見せずにいらっしゃるので、そんなふうに思ってませんでした」
渡辺さん 「しんどくてしんどくて、ひたすら誰にも会いたくない…みたいな。体だけが元気でも仕事には向けないし、心と体のバランスをうまく折り合いをつけながらやってきていることが、エネルギッシュに見ていただいているところはあるかもしれないですね」
■40年前の自分へ
大下アナ 「復活に至った思いとは?」
渡辺さん 「60歳で新しいトライ、大きな挑戦をしてみたいと思った時に『僕たちの代で、スタジアムをやっている美里さんが見たい』という若いスタッフからの声をたくさんもらって。またスタジアムを見たい、やりたいと思ってくれている人たちと一緒に新しいライブをつくっていくのもいいと思って。丙午を機に、21年ぶりにやらせてもらおうと思いました」 「これは最初の西武球場のパンフレットですね」
大下アナ 「この頃の美里さんに、今美里さんが声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?」
渡辺さん 「Enjoy!楽しめよって!いろんなことがあるけど、楽しんだもん勝ち!楽しむためには、いろんな準備も必要だし、笑ったり、泣いたり、涙も、怒りもあると思いますけど。いつも思うのは、自分自身が音楽だけやっていればいいということではなくて」 「世界とつながっている自分がいるんだと思った時に、今どんなふうになっている、何ができるんだろうということを常に思いながら、その歌の作り方じゃないですけれど、常に俯瞰(ふかん)でみている自分を持っていなきゃいけないなとは思うので。なんて言いたいかってなった時に『Enjoy!』って」
【新アルバム情報】 渡辺美里、7年ぶり21枚目のオリジナルアルバム「Birthday」2026年7月15日(水)リリース
【今後のライブ情報】 「明治チョコレート効果プレゼンツ渡辺美里スタジアム伝説~復活~Sweet 60」の開催が決定。21年ぶりに聖地・西武ドーム(ベルーナドーム)で伝説のステージが一夜限り復活。
【公演日程】 2026年11月08日(日) 14:00開場/16:00開演
【会場】 西武ドーム(ベルーナドーム)
(2026年7月24日放送分より)









