
陸上養殖の技術が被災者支援に役立てられています。命の水を守る取り組みが始まっています。
熊本県八代市では、7月の地震から3カ月近く経ってなお、断水が続いている世帯があります。
「もう本当にありがたくて助かっております」

水を届けたのは、八代市でサーモンやサバの陸上養殖を手がける「ひらやま」です。
(平山さん)
「稚魚の孵化をするためのタンクだったんです。今うちが被災したので、余っているものですから、何かに使えないかということで」

7月の地震で約20万匹の養殖魚が死ぬ被害を受けました。仕事ができない間も、ノウハウを生かして何かできることをと、水を届け始めました。
(平山さん)
「配管の技術は(陸上養殖で)いつもやっているので、家庭用のポンプにつなぐと、家中に水が行き渡って生活できるようにしている」
高齢者や障がいのある被災者を中心に、八代市内の20戸にタンクを設置し、無料で毎日、水を補充しています。
(住民)
「(これまでは)最小限の水の範囲で、足りない分はまたもらいにいったりして使ってました。水を汲む苦労がなくなりましたので、ありがたいです」
熊本県内では、上下水道の復旧は8月末までに完了しましたが、八代市では3660件の井戸に被害が及び、生活への影響が続いています。
(住民)
「井戸の方たちは、まだ水が出ないって言って、避難所の給水所に水をもらいに行かれる人たちも多いので、お水もすぐなくなるけん」
井戸を掘り直すにも「2年から3年待ち。すぐは見積もりも出せない」と言われたそうです。
こうしたなか、「ひらやま」は、今週末から被災者の井戸を掘り直す取り組みを始める予定です。

使うのが、いけす専用の井戸掘り機。コンパクトなのが特徴で、機材の搬入が困難な狭い場所での掘削に適しているということです。
1カ月30戸分を目標に、掘削したいとしています。
(平山さん)
「我々でできることはしてやりたいという思いで頑張ってます」













