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熊本3区 大臣経験者の自民前職に参政、社民の新人挑む

 15日に衆院選が公示され、熊本3区は参政党の新人、自民党の前職、社民党の新人の計3人が立候補しました。

■熊本3区
植田貴俊(40)参政・新
坂本哲志(73)自民・前
橋村りか(52)社民・新
(届け出順・敬称略)

 参政党・新人の植田貴俊候補は、半導体関連企業が進出する菊陽町で出発式。故郷・八代市のい草農家が減少した例を挙げ、農地の転用を問題視していると訴えました。

植田貴俊候補(参政・新)
「工業だけに第二次産業だけに頼った政策を進めていては、私の故郷である八代の農業のような二の舞になるのではと危惧しております」
 国内の食料自給率を倍以上に増やすことが重要とし、自然環境の保全も訴えました。

「今の政治だけに任せておいて、私たちが先人から受け継いだこの日本を本当にいい形で守り伝えていくことができますでしょうか」

 8選を目指す自民党・前職の坂本哲志候補は、大津町の公園で第一声をあげました。
党所属の県議や選挙区の市長らを前に、農林水産大臣の経験などこれまでの実績をアピールしました。

坂本哲志候補(自民・前)
「さらに、さらに馬力をかけて、みなさまのために、日本のために、郷土のために働かせていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」
 TSMC進出による渋滞や農地の問題の解消、物価高対策を訴え、支持拡大につなげたい考えです。

「地元の問題として、全国の問題として、そして地元から全国に発信する問題として、取り組んでまいり、それを解決していきたいと思います」

 社民党・新人の橋村りか候補は、益城町にある事務所前で出発式です。
社民党の服部良一幹事長らが応援に駆けつける中、第一声を発しました。

橋村りか候補(社民・新)
「この戦いは、私たちが自分たちの手にこの社会を取り戻す、政治を取り戻すための戦いです」
 子どもの安全や農家の厳しい経営状況といった社会問題について、これまでに聞き取ってきた声を国政に届けたいと訴えました。

「当事者の声が必ず届く、思いが必ず届く、苦しい辛いと声を上げることができる、その思いに寄り添う命を大切にする社会に」

 なお、熊本3区は、山鹿市や菊池市、阿蘇市、合志市などが選挙区で、14日時点の有権者数は31万1699人です。

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