27日投開票の衆院選。熊本1区の3人の候補の戦いぶりを追いました。
熊本1区は、熊本市中央区・東区・北区からなる選挙区で、有権者は42万756人。自民党の前職と2人の新人が立候補しています。
立憲民主党・新人の出口慎太郎候補は、2022年の参院選の熊本選挙区などに出馬した経験があります。
「今の政治では少子化対策なども不十分で、皆さんの負担はあがるばかりです。人に投資する政策を私はしっかりと実現してまいります」
3人の子どもを持つ父親として、子育て教育や社会福祉の拡充を訴えます。党は過去に挑戦した選挙で一定程度の知名度があるとして、去年7月に擁立を決め、非自民の受け皿となるよう浸透を図ってきました。
21日は泉前代表が応援に入り、争点の裏金問題などを挙げて、自民党が熊本の4選挙区を独占している状況の打破を訴えました。
自民党・前職の木原稔候補は6期目の当選を目指しています。
「この選挙、間違いなく私たち自由民主党が今後の政権を担ってまいります。そして間違いのない方向に導く、そのことをお約束します」
国際情勢が厳しさを増す中、岸田政権で防衛大臣として対応した実績をアピール。憲法への自衛隊の明記や緊急事態条項の創設を訴えています。
今回の衆院選では、防衛大臣経験者として、沖縄や北海道へ選挙応援に向かうなど選挙区を離れなければならない期間もあり、陣営では、各エリアの支持固めを担う県議や熊本市議らと連携し取り組んでいくとしています。
参政党・新人の重松貴美候補は、2人の子どもを育てる母親目線で、教育改革や環境保全などを訴えています。
「10年後、20年後、30年後、子どもたちの将来を考えた時に、私は今回立ち上がらなければならない。子どもたちの未来を守りたいそのような一心です」
参政党は、九州で初めての国会議員の議席獲得を目指していて、熊本駅や熊本市中心部など人通りの多い地域で、積極財政と減税を訴え、党の周知を図ります。
20日には、神谷宗幣代表が応援に入り、支持を訴えました。九州の中で、熊本を重点区に位置づけ支持の拡大を狙っています。