告白、そして僕は 〜ゆりかごに預けられて〜

制作者コメントMESSAGE

プロデューサー
土屋孝博

命を救うとはどういうことでしょうか。「ゆりかご」に預けられた命があることに触れるたびそう感じてきました。預けられた159人の1人、15年前に預けられた宮津航一さんは18歳となり心優しい青年に成長していました。「告白」した人生を知ると、航一さんを迎えた家族の深い愛情や出自への思いを感じます。「ゆりかご」に預けられたそれぞれの命が、今どう過ごしているのか、どう自己を形成しているのか。航一さんが話したように「預けられたその後が大事」です。命を救うとは、その未来も一緒に預かるということではないでしょうか。皆さんと番組を通じ一緒に考えたいと思っています。

ディレクター
柴田理美

「こうのとりのゆりかごに預けられた」という自身の生い立ちを「告白」することが社会にどう受け止められるのか、航一さんは不安を抱え悩んでいました。それでもカメラの前に立ち「告白」する決心をしたのは、社会に発信するという使命感を感じていたからだと言います。「告白」は大きな反響を呼び、「勇気をもらった」「ゆりかごへの見方が変わった」と多くの声が寄せられました。配信された番組は再生回数200万回を超え今も増え続けています。この社会の反応が航一さんの背中を押しています。航一さんは全ての子どもたちの幸せを願い、更なる一歩を踏み出しました。今回の番組では「告白」のその先も見つめます。

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