正当な理由なく高校に侵入したとして、男が私人逮捕された事件で、取り押さえた教師がその一部始終を語りました。

教師
「まさか自分が捕まえるとは思っていなかった。怪しいなと思った点があったので」

　事件があったのは11月26日の午後5時半ごろ。

「ここの空きスペースに車が止まっているのを見つけて、人があっちの方向に挙動不審に行かれていたので…」

　現場は熊本県立御船高校。

　不審な男が生垣の間から覗き込んでいるのを帰宅途中の男性教師が目撃しました。

「部室棟に人が入って行ったので、見てもらってもいいですか（と連絡した）連絡を受けた」

　別の男性教師が現場へ向かうと…

「あそこから出てきて走ってきたときに、部室棟の階段の上の一番手前右側の扉のところに彼がいるのを見て、向こうも気づいて逃げていった」

　逃走を図った男。

　生垣まで戻ったところで教師が取り押さえ、その後警察に身柄を引き渡しました。

　1週間前に部室で現金が盗まれる被害があり、警戒していたさなかの出来事だったといいます。

「録音したり、事前に写真を撮っておいたりしながら距離も置きながら対応した。不審者が入ってくる想定はしているんですけど、実際に入ってくるのはまれですので、心の準備ができていなかったのが本音です」

　建造物侵入の疑いで現行犯逮捕された熊本市に住む33歳のアルバイトの男。

　「トイレに行きたかったから入った」と容疑を否認しています。