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2026年1月6日 19:30
熊本空港つなぐ「アクセス鉄道」6.8㎞のルートとは?駅の予定地には牛舎が…

 熊本空港へのアクセス改善を目的に、JR肥後大津駅と熊本空港を6.8キロの鉄道で結ぶ計画が進んでいます。

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 JR豊肥線から分岐する空港アクセス鉄道。肥後大津駅から大津中央公園付近までは、豊肥線と並行して走り、徐々に空港方面へとカーブしていきます。一帯はテナントビルなどが立ち並ぶ市街地エリアです。

 高架で計画されているルートをドローンで撮影しました。

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 水田地帯を空港方面へと南下。大津町陣内には、上り線と下り線の行き違い施設を整備し、中間駅を設ける予定です。

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 中間駅の予定地付近にある齊藤牧場。子牛を肥育農家向けに出荷する育成農家で、現在1200頭ほど飼育しています。

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 「上を通るのは分かったけど、事前の説明というか個別の説明がまったくなかったので、それで今、ちょっと焦っているというか、迷っているところ」と齊藤智博代表。牛舎を移転せざるをえないと考えていますが「どこで仕事をすればいいのか、その代替地をもらえるのかとか、従業員も12人ほどいるので、その雇用だったりとか、事業を継続できるのか…」と心配しています。

 不安に思う気持ちは他の住民も。ルートが息子の家を通るという男性が、齊藤さんのもとに相談に訪れていました。

 「一生懸命、農家の人たちが建てた施設の上を通して、どいてくれとは…。息子が家を建てて6年目。やっと安住の家を見つけたという矢先にこういう話なので本当に困ってますよ」といいます。

 熊本県は、鉄道運輸機構に委託して国が定める基準に則ってルートを選定したとしています。考慮したのが高圧電線。鉄塔を移設する場合は、莫大な費用がかかるため、避けるようにしてルートを選定したとしています。

 熊本県の計画では、2026年度までに鉄道事業許可を取得、測量や設計をして地元住民と交渉に入るのは2027年度以降になります。

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 齊藤牧場周辺で計画される中間駅をすぎると白川を超えて空港方面へ。県はなるべく構造物と重なることがないようにルートを選定したとしています。高遊原台地の保安林からは、トンネル区間となります。

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 トンネルを抜けると空港敷地外の地上に整備される予定の熊本空港駅。ターミナルビルまで直線距離120メートルほどを歩いて移動することになります。

 空港アクセス鉄道によって、熊本駅から空港までが約40分と、所要時間が20分から40分短縮され、経済や観光の発展、渋滞の緩和につながるという狙いがあります。

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 ルートが初めて示された12月の説明会に参加した住民からは「不安はいっぱいある」「景観の変化や騒音の問題、振動の問題についての対策は具体的に提示されていない」などの声が聞かれました。

 開業は2034年度末の予定。丁寧な説明が求められます。

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