
出産直後の赤ちゃんの遺体を自宅で遺棄した疑いで、神戸市に住む女性が逮捕されたことを受け、熊本市の慈恵病院の蓮田健院長が抗議の会見を開きました。
蓮田院長
「どこの病院にもかからず、1人で出産した挙句、死産になると、自動的に捕まります。警察官も報道も思考停止のまま、受け止めているのではないでしょうか」
神戸市で29日、会見を開いた蓮田院長。きっかけは、27日、20代の女性が死体遺棄の疑いで逮捕されたことでした。
警察によると、女性は24日午前10時ごろから26日午後8時ごろまでの間、死産した赤ちゃんの遺体を自宅内のクローゼットに遺棄した疑いです。
この女性は出産後、対応について慈恵病院に相談していました。

蓮田院長(26日)
「生まれてきた赤ちゃんを見たところ、どうなっていたんでしょう?」
「青白かった、動かなかったんですね」
「泣き声もまったくなかったということですね」
女性は生きづらさを抱えていて、親に出産を打ち明けられないと話したということです。

蓮田院長
「首にへその緒がぐるぐる巻きになっていたそうなので、赤ちゃんは仮死状態から分娩中に亡くなることは十分考えられる」
蓮田院長は、この後、女性の保護と事件性の有無についての確認を依頼する趣旨で、警察に情報を提供。結果として、女性は逮捕されました。
蓮田院長
「孤立出産をした女性、その末に死産だったケースで、逮捕の要件が当てはまるのか」
蓮田院長は29日の会見で、女性は産後、疲労困ぱいの状態であり、慈恵病院に相談をしていることから、逃亡の恐れも証拠隠滅の恐れもないなどとして、逮捕した警察の対応を批判。罪に当たるのか、慎重に判断すべきと訴えました。

蓮田院長は、この後、女性を逮捕した神戸北警察署へ抗議文を提出。「不起訴となることを願っている」と話しました。
神戸北警察署は「法と証拠に基づいて適正に捜査をしている」としています。













