
衆院選の公示を間近に控えた1月16日、新党「中道改革連合」の立ち上げが発表されました。野党第一党の立憲民主党と自民党との連立を解消した公明党が合流し、超短期決戦となった衆院選を戦っています。
注目されるのは、これまで立憲・公明両党を支援してきた人たちの票の行方。思惑通り“2馬力”となるのでしょうか。
「ずっと染みついてる…」公明支持者は

1月23日の夜、熊本市では、公明党の支持母体、創価学会の関係者らが集まりました。関係者によると、創価学会の県幹部から、熊本市内の会員に対し立憲民主党と合流した経緯を説明、選挙区で支援する候補を確認したということです。
公明党は1999年以来、26年にわたり、自民党との協力関係を続けてきました。「選挙区は自民、比例は公明」と呼びかけることで、政権運営の安定化を図ってきました。
これまで対峙してきた立憲民主党との突然の共闘に、創価学会の会員からは戸惑いの声も聞かれます。
「びっくりしました。ずっと染みついているので公明が」
「今までは、これで投票をお願いしますと言ってきたが、今回は伝わらない。短期決戦ということで、なかなか時間がない中で全部を伝えるのは難しい」
会員として、公明党を50年以上支援し、現在は支部長を務める、新宅さん。新党結成の意義を理解する会員は増えているとして、投票日まで説明を続けるつもりです。
「若い方は飲み込みが早いが、年配の方は『公明党じゃないのね』といわれるので、『中道ですよ』と説明している」
ただ、自公連立が解消したことで、会員の衆院選に対する熱は、むしろ高まっているといいます。「政治とカネ」問題について、踏み込んだ対応を取らない自民党に対する不満は、会員の間でくすぶり続けているからです。

「自民党の裏金問題を、なぜ創価学会員、公明党員がしないといけないのか、そのフラストレーションが全国的に高まっていたので、自民党と別れてよかったのが正直。みんなスカッとしている」と新宅さんと語ります。
「憲法改正は…」リベラル層は

迷いを感じながら、新党に向き合う人はほかにも。熊本市の俵さん。健軍駐屯地への長射程ミサイル配備計画への反対運動など、さまざまな平和運動に関わってきました。
この日、中道改革連合の候補者を見極めようと、演説に足を運びました。
防衛力強化を進める自民党に代わる選択肢として、選挙区では立憲民主党に投票してきましたが「本当にもどかしい思いを持っています」と語ります。

悩みの種は、立憲民主党からの政策転換です。
「現実的な外交・防衛政策と憲法改正論議の深化。憲法改正する必要はないって私は思っているんですが…」
中道改革連合は、新党結成にあたり、基本政策としては安全保障法制を合憲としたほか、原発再稼働の容認を確認しました。
「(公明党は)自民党と一緒にずっと安保三文書(改定)も容認して、それを一緒に積極的に進めてきたところがありますし、それは、ちょっとね…」
野党第一党として、自民党との違いを打ち出す姿勢を期待しています。
「どんどん高市さんが進めようとしている政策に、反対の立場で頑張ってほしい。だから、それを突き上げる市民の力がもっと大きくならなきゃいけないと今は思っています」
長期短期決戦のなかで生まれた、有権者の悩みや戸惑い。その一票を託す衆院選は、8日投開票されます。












