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2026年1月30日 19:00
新連立、新党結成で構図は…衆院選熊本2区の候補を追う

 2024年の衆院選では野党共闘による候補者調整が行われた熊本。新たな連立政権の誕生によって、今回の衆院選ではどのような変化が起きているのでしょうか。熊本2区の選挙戦を追いました。

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 熊本市西区、南区と、荒尾市や玉名市などが選挙区の熊本2区。共産党・新人の益田牧子さん(75)、自民党・前職の西野太亮さん(47)、参政党・新人の前田智徳さんの3人が立候補しています。 

 前回の衆院選では立憲民主党、社民党と候補者調整を行った共産党。今回、立候補した新人の益田牧子さんは、新党の結成によって、有権者の受け皿がなくなることを危惧しています。

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 「国民にとっては、すごくマイナスと思います。今回の中道を、立憲の人たちが選んだっていうの。だから、共産党としても、中道(の候補)に対しても、推さない」

 中道が安保法制や集団的自衛権の行使を一部容認する姿勢をとっていることが、これまでの野党共闘が崩れる要因の一つ。維新と連立を組んだ自民党に対しては「防衛予算を膨らませ、軍拡を推し進めている」と批判します。

「今までの自民党よりも、もっと右に行っているのが高市政権で、そのブレーキどころかアクセルになっているのが維新だったり。参政党や国民民主党も改憲やスパイ防止法の点では、一致する点があるということで、本当にオール与党化というのは、戦争への道へとつながっているのではと思います」

 熊本県への長射程ミサイル配備に反対する市民団体の応援などを受け、防衛費削減などを訴えます。

 「2区は新社会党の皆さんにも応援していただくし、今まで九条の会などの活動をしてこられた多くの市民の方々も一緒に手をつないで、ぶれずに頑張る」

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 「1年半前の選挙、あるいは初当選した選挙に比べて、熱気がないなとか、皆さん冷めてらっしゃるなと」と語るのは、自民党・前職の西野太亮さん。構図の変化によって、有権者に戸惑いがあると感じています。

 前回の衆院選では公明党との協力を強調していましたが、今回は様変わり。日本維新の会との「新たな連立について信を問う選挙」と位置づけています。

 「自公政権から自民党と維新の連立政権に変わりました。マイナスがあろうかもしれませんけれども、それはできるだけ極小化していって、そしてプラスの部分、政策推進力を大きくして、結果を出すことによって、国民の皆様方に理解していただくしかない」

 陣営は、前回以上の得票率を目指す一方で、公明票が得られないため、無党派層の獲得を重視しています。

 内閣府大臣政務官を務めた実績とともに、防衛力強化・積極財政を掲げ、地域課題として高規格道路の実現などを訴える西野さん。同じく「保守」とされる参政党への票の流れについては「保守的な票が流れる、流れないというのは、最終的には有権者のみなさまの判断ですから、私としては自分が信じることを訴えさせていただきたい」としています。

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 一方「積極財政を示されている部分に関しては、私どもも(自民党と)似通ったような考えを持ってます」とする参政党・新人の前田智徳さん。現政権とは是々非々で臨むスタンスですが、これまでの外国人政策は「行き過ぎたグローバリズム」と批判。土地家屋調査士の仕事をする中で感じた課題を指摘します。

「ここ数年で、土地を購入された方が海外の方、外国の方が買われる場面がものすごく増えてます。割合にして相当なものです。これが、法的にはルール違反でも何でもないので、ただ、ある程度の制限というか決めていかないと。野放図に誰でも買えますよという状態はまずいと思うんですよね」

 選挙区の候補として党勢拡大という目的も担います。

「ごく普通の一般の目線というのは、私の方がずっと知ってると思いますんで、普段のフィールドワークで、そういったお声は私の方がずっと地元でお聞きできてるんじゃないかなと思います」

熊本2区 各候補の主な訴え

益田牧子候補(共産・新)
▼防衛費削減
▼消費税を5%へ減税などによる物価高騰対策
▼医療、介護の拡充

西野太亮候補(自民・前)
▼半導体など成長産業の創出
▼防衛力強化
▼給付、減税措置などによるデフレ脱却

前田智徳候補(参政・新)
▼農業従事者の準公務員化などによる一次、二次産業の振興
▼廃止を目標とした消費税減税
▼戦後教育の見直し

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