
4月1日から、妊婦を対象としたRSウイルスのワクチン接種が原則無料、定期接種となります。
RSウイルスは、いわゆる風邪、感冒のウイルスの一つで、2歳までに少なくとも一度は感染するといわれています。
感染すると4~5日の潜伏期間を経て、発熱、せき、鼻水などの上気道炎の症状が現れます。多くの場合、数日で快方に向かいますが、ウイルスが気管や気管支に感染すると、強いせきや呼吸困難などの症状が現れることもあります。
特に、注意が必要なのが、生まれたばかりの赤ちゃん。新生児の早い時期は重症化しやすいと言われています。さらに、重症化によって、喘息などになりやすいことも指摘されています。
重症化を防ぐ「母子免疫ワクチン」
今回定期接種となるワクチン(アブリスボ)は「母子免疫ワクチン」と呼ばれるものです。妊婦に接種することで作られた抗体が、おなかの中の赤ちゃんに移行することで、重症化を防ぐことが期待されていますが、副反応などについて、熊本市の福田病院の河上祥一院長に聞きました。

――インフルエンザの予防接種と考え方は似ていますか。
インフルエンザの予防接種も、かからないのではなく重症化を防ぐことが目的ですので、同じ内容ですね。
ただ、インフルエンザと違うのは、お腹の中の赤ちゃんが生まれてきてから半年以内のRSウイルスによる重症化を防ぐという点がより明確な目的になります。
――どのぐらいの時期に接種するのが適切なのでしょうか。
ワクチンは、妊娠28週から36週6日まで打つことが可能です。しかし、接種して2週間以内に分娩になってしまうと効果が下がってしまいます。ですから、推奨としては28週から34週までとなります。
――副反応が気になります。
当院では、これまで月に60例近くの方にこのワクチンを打ってきました。コロナやインフルエンザのワクチンでもそうですが、どうしても、接種部分が腫れたり赤くなったり、痛みを感じたりする方はいらっしゃいます。
イメージとしては、以前流行したコロナのワクチンに比べると、頭痛や部分的な痛みは少ないようです。もちろん、ワクチンや薬にアレルギーがある方は、場合によっては、打てないこともあります。
医療は日進月歩ですが、今のところ、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守る最初の予防としては、お母さんへのワクチン接種が一番の方法になっています。
接種方法、注意点は

国の定期接種化の方針を受けて、各市町村では、定期接種についてホームページなどで公表しています。
妊娠28週から36週6日目までの妊婦が対象ですが、接種後14日以内に出生した乳児への有効性は確立していないため、妊娠38週6日までに出産を予定している場合は医師に相談するよう呼びかけています。
詳しくは、お住まいの市町村の窓口、かかりつけの産婦人科医にお問い合わせください。












