
阿蘇中岳の火口で大破した遊覧ヘリコプターが見つかった事故から20日で2カ月。救助の動き、そして観光への影響は…
JR阿蘇駅から阿蘇山上ターミナルへ向かうバス。この時間は通常2便が同時に運行していますが、片方のバスには誰も乗っていません。

バスの運転手
「多い時は、2台でもあふれるぐらいのお客様がおられたんですけれども、この時間帯は1台で乗り切れる人数」
ほとんどの日で1台は「回送」に。利用客が減っているのは、阿蘇中岳の火口見学ができなくなっているからです。
西嶋宏一郎アナウンサー
「火口付近は煙が湧き出ていて、霧がかっているため、ヘリコプターによる捜索が難航しているとみられます」
火口内で大破した遊覧ヘリコプターが見つかった事故から20日で2カ月。

パイロットと乗客合わせて3人について、消防は2月「生存している可能性は極めて低い」と発表しました。
救助のため、火口見学エリアは約2カ月間閉鎖されたままとなっています。
外国人観光客を乗せ、火口周辺などをめぐるツアーバスは…
バスの運転手
「(ツアーのバスが)多い時には1日10台以上が来ていましたが、今は毎日2~3台。現場で働く者として、一日も早い救助を願いたい」

中国政府による日本への渡航自粛要請の影響も重なり、利用客が大幅に減少。火口見学の早期再開を望んでいますが、そのめどは立っていません。
18日の阿蘇市議会では…
園田浩史議員
「ヘリコプターの残骸が、全部引きあがった時点での、火口見学の解除と考えているのか?」
阿蘇市・松嶋和子市長
「無人重機による引き上げの案などが出されているが、人が火口内にいる状態での解放というのは考えていない。機体が(火口内にあると)どうなるかというのは、重機による引き上げの状況にもよる」

救助活動を阻んでいるのは、火山ガスや斜面の崩落、落石の危険性といった火山地帯特有の厳しい環境。
こうした、人が容易に近づけない場所での活動に役立つ、新たな技術が発表されました。

国立研究開発法人・産業技術総合研究所が開発を進めているもので、ドローンに鉱物の磁気を読みとるセンサーを吊るし、地下の構造を可視化します。
崩れやすい場所を把握でき、より安全に活動できるようになるといいます。
ただ、今後実用化されたとしても、蒸気や風の影響を受ける中岳の火口内では、ドローンの操作が困難で、この技術を活用することは難しいと見られています。

阿蘇市は、関係機関と連携しながら今後の方向性を検討していて、二次災害に注意しながら速やかな解決を図りたいとしています。













