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2026年8月11日 18:48
複数の人が出入り…証言から浮かぶ当時の混乱 イオン「一時入館認める事実あった」

 地震の後に発生した熊本県嘉島町のイオンモール熊本の爆発事故。一旦、避難した後に再入館した人が事故に巻き込まれたことについて、イオンは一転、「一時入館を認める事実があった」と発表しました。当時、施設にいた人々の証言からも、当時の混乱した状況が浮かび上がってきました。

 イオンモール熊本で起きた爆発事故。従業員7人が死亡、26人が負傷しました。現場に設けられた献花台には、11日、木村知事が訪れ、犠牲者を悼みました。

 地震が発生したのは、7月28日の午後4時27分ごろ。嘉島町では震度6強の揺れを観測しました。

 イオンは、午後5時ごろには、約3000人の客と1500人の従業員の避難が完了していたと説明していました。

「止めている人がいた」「普通に入れた」

 当時の状況について、2階のテナントの従業員は、次のように語ります。

 「従業員出入口に20人ぐらい集まっていて、イオンの人かテナントのか社員が分からないですけど『戻りたいけど、今どういう状況か分からないから戻れないよね』っていう話をされていたし、『携帯とかも持っていないので、取りに行きたい』という声はたくさん聞こえていました」

 1階の飲食店で働く男性は「もう1回入ろうとしている人には、『入らないで下さい』と言っているのが聞こえました。10人ぐらい、入っていこうとする(客を)止めている人がいました」

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 避難後の再入館について、事故翌日の会見で、イオンの吉田昭夫社長は許可していないと強調していました。

「社内ルールとしては、一旦避難をした者は館内に入らないというのが、マニュアルのルールとなっております」

(中に入っていいという許可は?)
「そういったことは、一切ございません。明確に否定しておきます」

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 11日の発表によると、安否確認システムを通じて「本日の営業中止」と「帰宅」のアナウンスを、午後5時12分に専門店の店長宛に、午後5時21分に専門店の従業員宛にそれぞれ配信。当日は「館内に戻ってよい」というアナウンスは配信していないとしています。

 一方で、車通勤者が非常に多いことから、帰宅困難となる従業員が複数発生。車の鍵や身分証、携帯電話などの貴重品の回収のほか、トイレの使用やレジ締めなど、再入館の要望が寄せられたとしています。

 イオンは、こうした状況への具体的な対応を想定していなかったとしました。実際、どのような状況だったのでしょうか。

 一旦避難した客や従業員が、再び館内に入っていく姿を見たと話すのは、1階の飲食店で働いていたアルバイト従業員です。

 「従業員は集団で行っていたりとか、お客さんは一緒に来た人と入っていました」

(どのくらいの時間、自由に出入りできた?)
「ずっとだと思います。警備員とか立っていなくて、誰も入口の前にはいなくて、普通に入れる感じでした」

 地震発生時、2階のゲームセンターにいたという家族は、一旦、建物の外に避難しましたが―

 「子どもがトイレに行きたいって言って、まだ中に人がいらっしゃったので、行きたいというのをダメとも言えなくて。主人と子どもたちで中に入ったんですけど、入口に従業員が立っていたけど、別に止められることもなかったので、あっ、入れたっていう印象でした」

 夫が再び館内に入った際に撮影した動画には、複数の人が館内にいたことが確認できます。

 「5人以上はいました。トイレに行く途中に自動販売機があって、男性1人と女性2人の店員さんがいて、普通に『水を買って、トイレ行って帰ろうか』という話をしていた」

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 動画には、新たに館内に入ってくる人の姿も。

 2階のテナントで働く従業員は―

 「荷物を取りに戻りたい、すぐに撤収するのでと入口付近にいた人にお願いし、財布や車のカギなどの荷物を取りに戻った。店内には10人ほどがいたのではないか」

 避難完了から50分後の午後5時50分ごろ。館内に戻り、ガスの元栓を閉めたり、安全確認をしていたという1階の飲食店の男性は、こう振り返ります。

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 「従業員出入口を出て、右に2、3歩、歩いた時に爆発があった。『気を付けて』とあいさつをして、歩きだしたら爆発があったので、30秒もなかったのかな…」

 「真横に雷が落ちたような音で、一瞬で真っ白になって、がれきが下に落ちてって感じでした」

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 イオンは11日、聞き取り調査の結果、帰宅困難者等の入館要望者への個別対応が必要となり、一時入館を認める事実があったことを確認したと発表。マニュアル改定を進めるとともに、避難後の再入館を防止する観点から、従業員が勤務時に貴重品等を携帯できるようルールを変更するとしています。

木村知事「避難については評価…」

 献花台を訪れた木村知事。イオンの対応について、11日、次のように述べています。

 「避難というところにおいては、イオンさん、中に入っている企業の皆さん、多分、いろんな従業員の皆さんが一生懸命になって、全員の避難を完了させた。そこは評価してもいいのではないかと思っています」

 「イオンさんのその後の判断については、私には何とも申し上げる立場ではない。どこかで、誰かの誤った判断があれば、それは当然、問題にすべきだと思っています」

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