特急「スペーシアX」と除草中の作業員4人が接触し死亡した事故を巡り、東武鉄道が20日午後、会見を開きました。
■見張り役は?東武鉄道が会見
東武鉄道 鈴木孝郎専務 「亡くなった方々に対しまして謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様には心からお悔やみを申し上げます。また、関係の皆様、ご利用のお客様、大変なご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします」
4人が死亡する痛ましい事故。東武鉄道が会見を行い、事故の状況が見えてきました。
東武鉄道 佐藤晃一施設部部長 「赤色で示されている4名、4つの点がありますが、被災者はホームの下に降りた位置に、このような場所に配置している。列車見張り員につきましては、それよりも下り方のこちらに1人。また、被災していない2名の作業員と1名の作業指揮者については、2人はホームの上、もう1人はそれよりも少し下り方の位置に配置されている。この図面には示されていないが、もう1人は昼間、線路内で作業するためには列車が来ることをしっかり把握して、列車が来たら安全な場所に退避することが可能な状況を作ったうえで作業をすることになっている。そのため、ここの見張り員よりも現場より315メートル下り方、こちらの方にも1名、中継見張り員を配置していた。このような状況のなか今回、触車を起こしてしまいました。8つの流れを私たちは作業ルーチンと言っているが、これを毎回確認しながら安全を担保する流れのなかで作業をしている。ただ今回、これがどこまでできていて、何を間違ってしまったのかは、これから調査しようというところ」 「(Q.列車の了解・合図、緑の旗を挙げる、警笛も出していた?)(了解・合図の)動作をしたことは認識をしているが、細かいところはきちんと確認が取れてからお伝えできれば」
仮に見張り役が列車に合図し、列車が警笛を鳴らしていた場合、なぜ退避できなかったのでしょうか。
■特急と接触 作業員4人死亡
午前10時46分ごろ、「東武日光線の新鹿沼駅で、電車と人の人身事故」と通報が入りました。
事故が起きたのは、浅草と栃木県の東武日光駅を結ぶ東武日光線の停車予定だった新鹿沼駅です。
駅の近くで7人ほどが除草薬散布作業にあたっていました。そこに上り列車が進入。非常ブレーキを掛けたものの、4人が列車に巻き込まれました。
近隣住民 「シートで救急車に運ばれるのは見た。客が騒いで何かしたのかなと思った」 「救急隊員の方が担架を降ろしたので、人身事故なんだなって」
死亡した4人は、景観や運転手の視界確保をするための除草作業を行っていました。
鉄道の除草を行う会社が取材に応じました。除草作業は通常でも昼間行うものだそうです。
鉄道の除草を行う会社 「夜間だとクレームが来る、エンジンの音で。夜間にやったことはない」
線路での除草作業の際、安全対策はどうなっているのでしょうか。
鉄道の除草を行う会社 「列車見張り員と列車監視員がいる。列車が近付いたら警笛を鳴らして、笛みたいなもので列車接近という感じでいったん作業を止めて、列車が通過するまで目視で通過したのを確認。基本的に列車が来る方向から背中を向けて作業はしない」 「(Q.列車に背を向けない?)絶対それはしない。どこの業者でもそう」
通常なら安全に配慮しながらあたる除草作業。原因は何が考えられるのでしょうか。
鉄道アナリスト 川島令三さん 「運転士側ではなく、見張り員の関係でうまくいかなかったかも。作業員に『列車接近』が伝わらなかったのでは」
仮に見張り役が列車に合図し、列車が警笛を鳴らしていた場合、なぜ退避できなかったのでしょうか。
川島令三さん 「見張り員が、作業員が全員退避したことを確認しないと運転士に知らせないですから、(今回も)作業員は退避したことをはっきり認めたわけですね。それを見て合図したんですから、一度は作業員はすべて退避したということ。(例えば)線路に物を置いてきたとか、何かあって中へ入って事故に遭ったのかと思います」









