クマが最も活発に動く季節を迎え、その目撃が相次いでいます。今年の秋、クマの出没は増えるのでしょうか。専門家に聞きました。
■“続出季節”に目撃相次ぐ
人里と山の境界に設置した箱わなに、ヒグマがかかります。
8日、北海道岩見沢市で捕獲されたのは、体重100キロほどのオスのヒグマです。
秋になり、クマが餌(えさ)を求めて活動範囲を広げています。
9日朝、別の町で自治体のドローン調査によって撮影されたヒグマの親子です。
さらに、飼料用のトウモロコシ「デントコーン」を食い荒らす瞬間をドローンカメラがとらえていました。
9月に入ってクマの食害が相次いでいるのは、北海道の滝上町です。番組の取材班は、クマ対策の指揮を執る町長に話を聞きました。
滝上町 清原尚弘町長 「今年度からいきもの係を創設することによって、ヒグマを含めた野生動物の対応・対処について一元化に取り組んでいく姿勢を強化した」
クマの専門知識がある職員を募り、4月から「いきもの係」を新設しました。
ガバメントハンター 滝上町「いきもの係」 橋口城児さん 「町長から誘われて旭川市役所を退職して滝上町に就職した。『予防をやりたい』と言われてクマ被害の予防に力を入れたいと思っていた」
狩猟免許を持つガバメントハンター・橋口さんです。
クマスプレーと鉈(なた)を身につけて、ヒグマの調査に向かいます。
橋口さん 「現場の枝払いや草刈りもするので(護身用にも)ナイフがあったほうが安心」
市街地の近くにある畑へ。酪農のウシに与えるデントコーンが食害に遭っています。
ヒグマの被害に悩む長屋牧場 長屋辰之介さん 「ここ、こんな感じ。クマの被害」 「(Q.平らになっている所が?)クマが食べた跡。こんなに食べる」
電気柵で囲っているデントコーン畑にヒグマが侵入してくるといいます。なぎ倒されているこの一帯が被害に。
橋口さん 「(Q.この食べかすは?)芯もかじっているのでクマだと思う」
9日から収穫する予定だったデントコーンが、無残にも食い荒らされています。
長屋さん 「デントコーンは乳牛に食べさせて牛乳を搾ってお金になる。餌を食べさせて搾る牛乳が損失になる」
■クマ活発化 今秋は出没増?
クマの被害を予防するための調査として、町が導入しているのがドローンです。
ドローンの操縦は、現場だけでなく町役場の中でも職員が行っています。クマの食害が出ている地域をくまなく調査しています。
9日朝、ドローンを飛ばすとデントコーン畑にヒグマの姿が。
午前5時すぎ、なぎ倒されている場所でヒグマがデントコーンを食べる瞬間をドローン調査のカメラがとらえます。前脚でデントコーンを押さえて、食べているのが分かります。
橋口さん 「被害調査は今ほとんどドローンでやっている。(畑の)中に入ると危険なので怖いし、いるかもしれない。安全面もあるし効率的」
午前6時半ごろには、川沿いの林で親子のヒグマが移動する姿をとらえます。子グマ2頭を連れた母グマが仁王立ちで辺りを警戒しているようにみえます。
8日も、牧草地に親子のヒグマが現れていました。
町は、こうしたドローン調査などによってヒグマの被害を把握したうえで、被害を減らす対策につなげたいとしています。
清原町長 「今後は捕獲と同時に予防、ヒグマと人間の距離を遠くすることでヒグマの被害を軽減させる対応・対策を進めることが可能」









