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2026年10月16日 20:09
「餃子の王将」男に無罪判決 遺族「予期せぬ判決で落胆」

 「餃子の王将」を展開する会社の社長が射殺された事件で、地裁は暴力団幹部の男に無罪判決を言い渡しました。16日午後、遺族は「予期せぬ判決で非常に落胆している」とコメントしました。

■遺族「予期せぬ判決で落胆」

殺害された大東さんの家族 「予期せぬ判決で非常に落胆しています。極めて不当な判決であり、検察庁には控訴をしていただくよう強く申し入れました。大阪高等裁判所で適切に審理され、家族にとって納得できる判決が出ることを切に願います」

 事件は13年前、早朝の京都で起きました。「餃子の王将」を展開する会社社長・大東隆行さん(当時72)が拳銃で射殺されました。

 事件が大きく動いたのは、9年近く経った2022年です。警察は状況証拠を積み重ね、暴力団幹部・田中幸雄被告を逮捕。

 11回にわたり開かれた公判。主な争点は現場付近で見つかった、たばこの吸い殻。

 検察は被告が待ち伏せした際に吸ったものと主張し、無期懲役を求刑。弁護側は真犯人が被告を陥れるため持ち込んだと、無罪を主張していました。

 争点となったたばこの吸い殻について、本人が吸ったものと認めながらも…。

判決 「吸い殻は被告人が喫煙したものと認められるが、別の真の実行犯が持ち込んだり、被告人が犯行とは別の機会に上位者等に命じられ、具体的計画を知らされずに下見や被害者の行動確認等を行った際に遺留したりした可能性を排斥できない」

 吸い殻は第三者が持ち込んだなどの可能性は排除できないとしたうえで、被告に無罪判決を言い渡しました。

元大阪地検検事 亀井正貴弁護士 「このたばこをこの現場で吸っていたということが直ちに殺人に認め、つながるような証拠であれば別なんですけど、そういう証拠じゃない。疑わしきは被告人の利益に、合理的な疑いがない限り有罪にしないという教科書通りの判決」

 田中被告は判決を受け、コメントを出しました。

田中被告のコメント 「裁判官の判決の言葉に溜飲が下がるとともに、この4年の垢(あか)が洗い流された気持ちになりました。それでも犯人と思われた時点で人生が変わるし、失ったものも戻ってきません。検察も人間ですから、間違うこともあります。過ちは過ちとして、勇気を持って振り出しに戻って、過ちを正され、真犯人を追っていただきたい」