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2026年10月27日 19:57
“性的暴行”大阪地検元トップの裁判 初公判から2年ぶり開廷 一転無罪を主張の理由は

 部下の女性検事への性的暴行の罪に問われた元大阪地検検事正が初公判から一転、無罪を主張。一体、なぜなのか、その理由を法廷で語りました。

■女性検事「法廷で泣いた」

元検事の女性 「初公判から2年が経ちました。この2年間、時間が止まったままでした。初公判の時に着た服できょう来たけど、あの時は5年間被害を打ち明け…元々信じていた検事正から性的暴行をされて苦しみ、5年間被害を打ち明けられずに苦しみ、覚悟を決めて被害申告をしたら色んなことが起きて苦しみ。でも起訴して初公判で北川被告が事実を争わないということで本当にやっと救われたというか、やっと彼が悪かったんだということが公に認めてもらえて、自分の尊厳をまず少し取り戻したタイミングでした。なのですごく法廷でも泣きました」

 2年ぶりの裁判で、状況は一変しました。

北川被告 「女性は抗拒不能であったことは否認し、争います」

 女性に対する性的暴行の罪で起訴されている大阪地検検事正だった北川健太郎被告(67)。2人に何があったのか、時系列を整理します。

 事件が起きたのは8年前。懇親会が終わり、官舎で酒に酔った女性検事に性的暴行をしたとされています。

元検事の女性(2024年10月) 「被害を受けてから約6年間、本当にずっと苦しんできた」

 およそ5年半が過ぎ、女性が被害を申告。北川被告が逮捕されます。初公判では起訴内容を認めていました。

北川被告(初公判) 「被害者が深刻な被害を受けたことを深く反省し謝罪したい」

 ところがその2カ月後、一転して無罪を主張することを明らかにします。なぜ初公判で認めたかについては…。

北川被告の弁護人 「事件関係者を含め、検察庁にこれ以上迷惑をかけたくないという理由があった」

 方針転換を受け、争点の整理などが必要となった裁判はおよそ2年にわたり中断されていました。

北川被告 「女性は抗拒不能であったことは否認し、争います」

 2年ぶりに開かれた27日の裁判。北川被告は性行為は認めましたが、女性が抵抗できない状態だったとする点は「否認し争う」と述べ、弁護側も無罪を主張しました。

弁護側の主張(冒頭陳述から) 「女性は本件懇親会の参加メンバーから参加費として現金を集めており、正常な判断能力を失ってはいませんでした。店内には段差もありましたが転倒するようなこともなく、歩くことに支障はありませんでした」

 一方、検察は。

検察側の主張(冒頭陳述から) 「検事正としての影響力を部下に及ぼし得る立場を理解したうえで犯行に及んだ」

■女性検事「真相は1つ」

 被害を訴える女性は午後、会見を行いました。

元検事の女性 「大好きだった仕事に戻るために被害申告をしたのに、今年辞職に追い込まれました。刑事裁判が終わらなければPTSDの治療ができないと言われていた。この2年間、治療もできずに悪化していく一方でした。今めっちゃ泣いてますけど、きょうの朝はすごい戦闘モードで、自分がすごく長い期間検事として、本当につらい思いをした性犯罪被害者や子どもの虐待の被害者に寄り添い、一緒に戦ってきた元検事としてこの裁判を戦おうという決意を持ってけさを迎えました。一人の女性として妻として母として娘に私のような被害を受けさせたくない。他の誰にもこのような被害を受けさせたくないという思いで、強い覚悟を持ってけさを迎えました。真相は一つなので証拠で排斥できるので、そこは淡々とやっていきます」

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