今回は、ショートトラックスピードスケートのキラリ星、中学校3年生の石村紀介さん。
去年ショートトラックの全国大会で3位に輝いた実績を持つ、熊本期待のスケーターです。

ショートトラックとは、フィギュアスケートと同じリンクで行われ、1周およそ111メートルのトラックを集団で走るスポーツです。
氷上の競輪といわれ、スタートダッシュやポジション争いなど、スピードだけでなく、駆け引きが勝敗のカギを握ります。

紀介さんは、小学校5年生の時にショートトラッククラブで本格的な練習を始めました。

大きな目標となったのが、4年前の平昌オリンピックにも出場した日本を代表するスケーター横山大希さんです。所属するクラブのコーチが横山選手と友人だったことがきっかけで、練習を間近で見学することに。その練習を見て、迫力とスピードに圧倒された紀介さんは、「横山選手のようになりたい。」と強く思ったそうです。

練習では、横山選手を参考にクラブ以外にも自主的に県外のスケートリンクに通い、レベルの高い相手との練習で自分を磨いてきた紀介さん、小学校6年生のころからは、全国大会の常連に。そして去年、念願の3位入賞を果たしました。

紀介さんの強さの秘訣は、陸上での基礎トレーニング。
コーナーで姿勢を安定させるために、大人の男性を引っ張りながら足首とふとももを強化。
前傾姿勢を保ったままのスクワットは、毎日300回も。
スピード強化とバランス感覚を養うための大事なトレーニングです。

体を使った練習だけでなく自宅では、トップ選手のレース映像を参考に、イメージトレーニングを欠かしません。
コーチは、練習熱心でスケートに対して真面目な姿勢で取り組むところが強さの秘訣だと話します。

そんな、紀介さんの目標は、「全国大会などで優勝してオリンピックやワールドカップなどで勝てる選手になること。」紀介さんの今後の活躍が楽しみです！