
在庫が増えつつあるにも関わらず、高止まりを続けるコメ価格。熊本県内でも「おこめ券」が配布されることになるのでしょうか。
おむすび専門店 値上げ検討…
熊本市中央区のおむすび茶房「勅toki」。熊本県産のコメや海苔を使ったこだわりのおにぎりを提供しています。今年3月にオープンしたばかりですが、コメの仕入価格の上昇に苦しんでいます。
店長「価格は今のところ最初の値段で頑張っているので、本当は1年はそのまま頑張りたかったんですけど、年明けで新米を使い始めると、どうしても少しずつ来年値上げをしないといけないかなと考えています」

今年の始めに購入した米と比較すると、新米は1.7倍ほど高く、年明けから、おにぎりの価格を20~30円ほど上げるか検討を進めています。
店長「農家から高く買われていると思うので、そこから販売されていると思うとしょうがないのかなと思うところもあります」
コメの販売業者などで構成される米穀安定供給確保支援機構は10日、今後3カ月のコメ価格の見通しを表す指数を発表しました。

横ばいを表す指数は「50」ですが、10月調査では「39」と、9月の「57」から大幅に下落しました。
今年のコメの収穫量が去年より60万トン以上増える見通しとなり、在庫量も増加する見込みであることから、価格が下がるという見方が広がっています。

一方で、コメ5キロあたりの平均小売価格は4235円と、依然として高止まり。集荷業者間の買い取り競争で、農家からの買い取り額が過去最高水準となったことが一因となっています。
「おこめ券」熊本県内では
コメ価格高騰への対策として注目されているのが「おこめ券」です。
高市総理「おこめ券を重点支援地方交付金の推奨事業メニューに入れるかどうかということを含めて、それも含めて検討を深めているというところです」

高市総理は10日、物価高対策のための地方交付金を拡充する際、「おこめ券」の活用を推奨事業に入れるかどうか検討しているとしました。
全国的にはすでに「おこめ券」配布に踏み切った自治体もありますが、熊本県内14市に聞いたところ、配布を検討している自治体はなく「地方は農家などから直接コメを購入する人も多く、小売店での利用が前提となるおこめ券の配布は効果的でないのでは」と、たとえ、政府が推奨メニューに加えても、活用しない考えを示す自治体もありました。













