「中国の渡航自粛」と「歴史的な円安」の影響が早くも出ています。外国人に人気のかっぱ橋では“異変”が起きていました。
■かっぱ橋で「中国人減った」
オーストラリアからの観光客 「3万2000円で包丁を買いました」
料理道具の聖地、東京・かっぱ橋。今、ある変化が起きていました。
和心堂 広報 坂本孝博さん 「いつもは多くの中国人を通りで見るが、ここしばらくは減った感じ。(減ったのは)ここ3、4日でのこと」
中国政府が日本への“渡航自粛”を呼び掛け、1週間余り。
中国軍の広報のSNSには、高市総理がパンドラの箱を開けて「軍国主義」を呼び起こすなどと風刺する新たなイラストが。
G20(主要20カ国・地域)でも中国・李強首相との接触はなし。高市総理は24日夜、帰国します。
冷え込んだ日中関係の影響は、かっぱ橋も直撃していました。
■包丁5本を爆買い「日本安い」
一方で今、かっぱ橋の主役になっているのが欧米系の外国人です。
イタリアからの観光客 「日本はイタリアと比べて食べ物や品物の値段は安い。飛行機代は1人およそ13万円、それほど高くない。民泊は1週間で36万円。食事代・ツアー代・お土産も4万5000円で安い」 「とてもいいね」
1ドル156円。歴史的な円安の恩恵を受けて財布のひもが緩みっぱなし。
イタリアからの観光客 「着物を買いました。あとは包丁。そして茶わん」 「(Q.きょうはいくら使った?)1万円です。これ(茶わん)は2000から3000円」
一方、男性が爆買いしていたのは…。
オーストラリアからの観光客 「包丁を5本買った。これは野菜用。これは鶏肉や牛肉など肉用」 「(Q.シェフですか?)いいえ。3週間滞在するが、予算は100万円。ヨーロッパやアメリカと比べ、かなり安い」
こちらもオーストラリアから。
オーストラリアからの観光客 「日本は初めて。ネットで調べて、どうしてもかっぱ橋に来たいと思った」
22日に来日したばかりです。お目当ては日本のお皿。次々と手に取っていきます。
オーストラリアからの観光客 「これすごく良いわね」 「すごく可愛いと思うけど、両方とも良いわね」
大好きな花柄に一目ぼれ。
オーストラリアからの観光客 「厳選して2枚買いました。北斎風の波の小皿と花の小皿。これほど素晴らしい品ぞろえはありません。すごく良いですよ。かなりお手頃だと思う、メルボルンは何でも高いので」
驚いたのは価格だけではありません。
オーストラリアからの観光客 「素晴らしいです。皆さん優しいです。東京は人が多くて最初は圧倒されましたが、本当に素晴らしいです」
陶器は外国人に大人気。
ドイツからの観光客 「これが、おちょこです。私と夫用に2つあります。龍柄なの。これは少し重みがあります、2枚です。これ(陶器)を持つこと自体が特別でした」
日本に来て2週間。使った金額が…。
ドイツからの観光客 「高額です。72万円くらい。もっと使っているかも。後で確認しないと」 「富士山が見られて本当に特別でした。幸運でないと見えませんから。天気も良かったし。きのうは初めてディズニーシーに行きました。本当に特別で、魔法のようでした」
日本のソウルフードにほれ込んだのはフランスから来た男性。
フランスからの観光客 「2週間前に東京の料理教室でラーメンの作り方を学びました」 「(Q.ラーメン?食べた?)おいしかった。すごくおいしかった」
その味を再現したくて、かっぱ橋へ。
フランスからの観光客 「家で試したことがあるけど、湯切りがなかったから買いに来たよ。家で料理をするのが好きなんだ。日本食が好きで、習ったレシピで作ってみたい」
さらに。
フランスからの観光客 「カヌレの型を探してるんだ。カヌレ知ってる?フランスのお菓子。お見せしましょう、これがカヌレだよ」
結局、男性は湯切り1つを4000円で購入。
2週間の日本旅行も、25日が最終日。
フランスからの観光客 「ヨーロッパより安い。手頃な値段だと思う。それは間違いない」 「(Q.だからたくさん買うの?)イエス!!買い物が大好きだから」









