プルデンシャル生命の社員ら100人以上が顧客から31億円をだまし取った問題です。23日に社長が会見を行い、事業モデルをゼロから見直すと謝罪しました。
■顧客約500人に架空の投資話
プルデンシャル生命 間原寛社長 「大変申し訳ございませんでした」
前代未聞の不祥事を公表してから1週間。外資系生命保険会社、プルデンシャル生命の社長らが会見に臨みました。
「社会の皆様の信頼を損なう事態を招いたこと、弊社の経営管理体制そのものに課題があったと認識している」
100人を超える社員らが、およそ500人の顧客に対して架空の投資話などをもちかけ、およそ31億円を不適切に得ていた問題。
プルデンシャル生命 得丸博充次期社長 「弊社の営業社員の報酬制度は、獲得した新契約に大きく依存しており、短期間に多額の報酬を得ることが可能な仕組みとなっております。この報酬制度は金銭に過度な執着を持つ人間をひきつけるリスクがある」
契約を多く取れればその分報酬は大きく上昇しますが、仮に営業成績がゼロの場合、報酬は地域の最低賃金程度となります。
プルデンシャル生命 永瀬亮コンプライアンス統括 「生活費あるいは活動費が少なかったというところで、そちらに回っているケースというのが相応にあると思っております」
顧客から渡った金銭は、時計や車など高級品の購入にも充てられました。
元プルデンシャル社員で、現在は生命保険の営業担当者向けに情報発信をしているという株式会社Angizehの古川賢代表はこう話します。
「できれば一日4人とか5人とかアポを入れたいわけですよ。そうするとコーヒー代などはもちろんライフプランナー(営業)が出す。交通費も全部自腹。一日の交通費とコーヒー代で1万円ぐらいはかかる。家賃がある、ご飯も食べなきゃいけない、そうすると最低でも活動費は一生懸命やっていると(月で)50~60万円かかる。当時25歳の貯金額は200~300万円、1年も満たない中で消えた。つらかったですね」
■会見前に会社側が声を荒らげる場面も
2時間弱の会見で丁寧に説明する一方、記者から会見の姿勢を問われた場面もありました。
記者 「これだけ巨額の不祥事案を起こして会見の冒頭で、記者クラブ所属のもの以外からは質問は遠慮して、日銀クラブを優先するとありました。会見直前に私の後ろでかなり高圧的に『質問するなら出て行け』ぐらいのことをやっていたんですけれども、これは企業として反省する形を示しているのでしょうか」
会見の数分前、会見のルールを記者に説明する中で、会社側が声を荒らげる場面もみられました。
プルデンシャル関係者 「ご同意いただけますか。ご同意いただけますか」
間原社長 「配慮不足なことがあるかもしれませんが、私どもはそのようなことを考えて会見を開くつもりはありませんでした」
■第三者による調査は否定
会社側は会見で、被害回復を行う第三者機関の設置を明らかにしました。この機関が被害の認定を行い被害者への全額補償を進める方針です。一方で、第三者を入れたさらなる調査は否定しました。
得丸次期社長 「(Q.第三者委員会をさらに設置し、調査をする意向は?)現時点で把握している疑義については、事実確認は完了したと認識しております」 「(Q.自社調査で事足りると考えているのか?)はい」 「現在、不適切行為を根絶させるべく、一から報酬制度を再設計している最中です。この再発防止策は私の責任で実行してまいりますので、どうか弊社の変革を厳しい目でご確認いただきたいと考えております」
(2026年1月24日放送分より)









