
“四重苦”の過酷環境で捜索難航か 気象台も経験がない火口内部とは
2026年1月21日
熊本県阿蘇市の観光施設を離陸した遊覧飛行ヘリの行方が分からなくなり、阿蘇中岳第一火口で大破した機体が見つかった事故で、21日、ヘリを運航する匠航空の森岡匠代表が阿蘇市で会見を開きました。
森岡代表は「パイロット、乗客の安否に関しまして、何とか生存していただきたいと祈っているところですが、救助等が難しいということで進んでおらず、現時点でもまだ安否の確認がとれていないような現状」と説明したうえで、操縦していた男性パイロットについて「アメリカや日本で教官経験があり、安全に留意をして無茶なことをすることない穏やかなタイプ。年に2回の航空身体検査でも不備があったとは聞いていない」と話しました。
今回の遊覧ヘリのルートについては「火口の上空は、何かあったときに対応が非常に難しいということもあり、火口の上空、直上を飛ぶということは完全に避けている。直上を飛んでもお客様には見えないこともあり、火山らしい火山を見ていただくためには直上をはずして、通常、火口縁の外側を飛行している。ある程度、高度をとらないと見えないということもあって、火口の外輪より高い位置を飛んでいる」と説明しました。
また「当時は、他の機体も飛んでいたが、著しく視界不良とか濃霧などの報告はなく、視界は保たれていたと考えている」としました。
なお、今回の事故を受けて、本社がある岡山をはじめ全国5カ所の拠点で運航を中止しているとしています。
一方、国交省は、遊覧飛行していた匠航空が運航するヘリコプターが火口で発見されたとし、航空事故に該当すると発表。運輸安全委員会が事故調査官2人を現地に派遣しています。