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2026年1月22日 18:57
阿蘇ヘリ事故…何が起きたのか?火山研究の専門家、ヘリ操縦経験者は

 阿蘇中岳の火口にヘリコプターが墜落した事故。航空事故を調べる事故調査官も経験がないという火口での航空事故。何が起きたのでしょうか。

「なぜ火口の中にと。どのようなルートで火口の中に入ったのか分からない」

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 阿蘇で火山研究をする京都大学火山研究センター大倉敬宏センター長は、当時の火口周辺の状況について「20日は気温も低くて、風が強くて北風も強かったので、火口内は火山ガスが充満していた」といいます。

「天候の影響で普通の霧も発生していて、見通しはかなり悪かったと想像している」

想定外のトラブル?操縦経験者は

 過去に阿蘇中岳の火口内部をドローンで調査・撮影し、大破したヘリと同型機の操縦経験もある野口克也さんは次のように話します。

「普通、パイロットっていうのは、落ちる場所とか降りる場所みたいな所を本能的に探しながら飛んでるんですね。ここで、エンジン止まったらどうしようとかって考えながら行ってるので、小さいヘリコプターに関してはそういうパイロットの傾向が強いです。わざわざ火口の中に落ちていかないよな、っていうのが率直な感想ですね」

 想定外のトラブルが重なったのではと話します。

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「噴気などを見ていれば、風が強いとか、どっちに流れてるかとかは見えやすいはずなんですね。ある程度予想できるはずですし、地元でそこばっかり飛んでる方であったりすると、かなり予想できるはず。なので、なぜという気持ちはすごくあります。

 例えば、火山ガスをバンと吸い込んでエンジンが止まったとか、人が卒倒してしまったとか、あとは、何らかの機体トラブルが重なったんじゃないかなっていうのは、なんとなく思います」

火口での事故…富士山では

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 火口での航空機の事故は過去にも。運輸安全委員会の報告書などによると、1992年、静岡県の富士山頂の火口に小型のセスナ機が墜落。機長と同乗者3人全員が死亡しました。

 事故調査委員会は、富士山頂上空の複雑で激しい気流の乱れがあるところを、性能に余裕のない状態で飛行して失速し、墜落したものと事故原因を推定しています。

 阿蘇中岳で始まった事故の調査。安否不明者の発見とともに原因の究明が求められています。

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