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2026年5月7日 18:51
庁舎建設めぐり6000万円…あっせん収賄容疑で八代市議ら3人逮捕 逮捕前「断固否定…」発言も

 熊本県八代市の庁舎の建設工事をめぐり、市議の男ら3人が逮捕されました。業者に便宜を図る見返りに賄賂を受け取ったあっせん収賄の疑いが持たれています。

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 逮捕されたのは、八代市議会議員の成松由紀夫容疑者(54)と、八代市の土木工事会社代表の園川忠助容疑者(61)、八代市の元市議会議員、松浦輝幸容疑者(84)の3人です。

 警察によりますと、成松容疑者ら3人は、熊本地震で被災した八代市役所の建て替え工事で、2016年から2019年ごろの間、特定の建設会社が代表となっている共同企業体が落札できるよう、この会社が作った評価基準案での入札を市の担当者に指示した上、工事利益を当初の予定より約11億円増やして欲しいと依頼を受けて、これを市の担当者に指示。その見返りとして、現金6000万円を受け取った疑いが持たれています。

 警視庁と熊本県警の合同捜査本部は、7日朝から八代市内の3人の容疑者の自宅などを捜索。午後3時半すぎには、八代市役所にも入りました。なお、3人の認否については、明らかにできないとしています。

天の声「一言一句変更するな」

 2022年に完成した八代市の新庁舎。どのように事件に発展したのか―

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 業者を決める入札の際、東京に本社がある建設会社A社が、成松容疑者らにA社が落札できるような評価基準にしてもらいたいと依頼。これを受け、成松容疑者らは八代市の職員らに、A社が作成した評価基準案で入札を進めるよう指示します。

 庁舎建設をめぐっては、今年4月、市議会の百条委員会で証人喚問が行われ、当時入札に関わっていた職員が、次のように証言していました。

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 「(当時の上司から)これは天の声であり、一言一句変更することなく、これ(基準案)に従うように指示された」

 証言した職員らは、具体的に誰からの指示なのか、聞かされていないとしましたが、この「天の声」に沿って不正に入札を進めるよう、圧力を受けたということです。

 A社がつくった評価基準案で、A社を含む共同企業体が約118億円で落札。さらに、成松容疑者らは、A社から、また新たな依頼を受けます。

 「A社が実施すべき工事の一部を他の工事業者に発注する」

 ただし、請負代金額は変更しない方法で、仕事は減らすが、代金は変わらない。これによって、工事利益を約11億円増やせるようにどうにかしてくれないかというものでした。

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 成松容疑者らは、八代市職員らに不正行為を指示。その見返り、報酬として6000万円の賄賂を手にしたというものです。

 警察は、3人の認否について、明らかにしていませんが、成松容疑者はこれまで一連の疑惑について、否定し続けてきました。

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 「私が関与して、その10億をどうのこうのしろとか、お金のことも分かんないし、警察も疑義があれば、私の通帳でも何でもめくると思いますよ。(もらっていたら)捕まってますって、もらっている、もらっていないは、断固否定しますし、ローンで家を建てています」

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