▼都内32℃「急にクラクラ」熱中症も
全国各地で厳しい暑さが続き、真夏日となる地点が続出しています。この日、大分県日田市で最高気温34.8℃を記録したほか、群馬県館林市で32.7℃、東京都府中市で32.0℃となるなど、全国260以上の地点で30℃以上の真夏日となりました。こうした厳しい暑さの中、各地のイベントではさまざまな対策が取られました。東京・代々木公園で行われたベトナムフェスでは、空調完備の有料休憩ラウンジが新設され、涼を求める家族連れなどに重宝されました。しかしその一方で、急な暑さに体が追いつかず、めまいなどを訴えて救護所に運ばれる軽度の熱中症患者も発生しました。
高齢者を支える訪問看護の現場では、すでに熱中症への危機感が高まっていました。4日連続の真夏日を記録した埼玉県熊谷市の訪問看護の現場では、高齢者特有の熱中症リスクに直面していました。看護師が訪ねた85歳の男性は、室温がすでに29℃に達しているにもかかわらず、「暑いとは思わない」「エアコンはつけない」と話し、水分も朝から1回しか摂取していませんでした。高齢者は加齢により暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなる傾向があります。さらに、子どもや成人と比べて体内の水分量が50%と少ないため、少しの水分不足でも自覚がないまま急速に脱水状態に陥る危険があります。また、別の一人暮らしの80歳女性は、室内の温度は34℃で長袖。まだ衣替えが済んでいないということで、体温は37.2℃にまで上昇していました。この女性の1日の水分摂取量は約600ミリリットル(コップ約3杯分)程度であり、人間が安静時に必要な飲み水としての目安である1.2リットル(コップ約6杯分)の半分にとどまっていました。看護師は、太い血管が通る首元を濡れタオルで冷やす応急処置を行い、水分補給を促しました。この訪問看護事業所では、手元に常時飲み物を置いたり、服薬時にさらにもう一杯の水を飲んでもらったりすることで、水分補給を習慣化させる工夫を行っていました。
5月31日『有働Times』より









