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2026年6月15日 19:13
飲酒運転の根絶呼びかけ「ハンドル握るのは殺人と同じ」熊本市の死傷事故から2年

 熊本市で起きた飲酒運転による死傷事故から2年となった15日、「飲酒運転の根絶」が改めて呼びかけられました。

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 2024年6月15日、午前4時ごろ、熊本市中央区細工町で起きた事故。20代の男は、酒を飲んだ状態で車を運転し、トラックに追突した後、発覚を免れようと時速70キロを超える速度でバック走行。信号待ちをしていた女性2人が巻き込まれ、熊本市の児童相談所職員、横田千尋さん(当時27歳)が犠牲となりました。

 裁判で「酒は飲まないつもりだったが、仕事で勢いに流されて飲んでしまった。自分は大丈夫だろうと軽い気持ちで飲酒運転をした」と述べた男は、危険運転致死傷などの罪で、懲役12年の判決が確定しています

 なくならない飲酒運転の根絶を訴え、熊本市の職員らは15日、事故現場の近くで、啓発活動を行いました。

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(大西一史市長)
「飲酒ををしてハンドルを握るのは、殺人と同じだと思っている。一人でも飲酒運転をする人をなくすために、こういう活動をしていかなければいけないと思います」

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 警察庁の統計によると、去年、飲酒運転で起こした事故のうち、死者が出た割合は、飲酒していない場合に比べて6.9倍。死亡事故の2割以上が、無関係の第3者を死亡させています。

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 熊本県内では、ここ数年、年間およそ550件前後の飲酒運転を検挙。けが人を伴う飲酒運転による事故の件数は(自転車は除く)年間40件前後発生していて、今年は5月末時点で17件・けが人22人と、前年同時期と比べ、いずれも増加しています。

 なお、熊本県警が13日に実施した約3時間の検問では、酒気帯び運転1件を検挙しました。いまだに“なくならない”実態を示しています。

(熊本南警察署・交通一課長)
「自分は事故を起こさないという油断というか、軽い気持ちで運転する人が多い。飲酒運転は重大な交通事故につながるので、お酒を飲んだら絶対に運転しないというのを心がけていただければと思う」

過失運転か危険運転か…

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 飲酒運転に対する刑罰をめぐっては、国で議論が進められています。

 飲酒運転により人を死亡させた場合、「過失運転致死罪」か「危険運転致死罪」に問われます。

 このうち、より刑罰の重い「危険運転致死罪」は、「アルコールまたは薬物の影響により正常な運転が困難な状態」で自動車を走行させる行為などと条文で定められていますが、適用条件があいまいだと指摘されてきました。

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 次の国会で提出される改正案では、具体的な数値基準の導入が検討されています。

・体内アルコール濃度が呼気1リットル中0.5ミリグラム以上
・高速道路などで最高速度の60キロ超過
・一般道で50キロ超過 

 数値基準の導入により、一律の適用が期待される一方で、専門家は「厳罰化するだけでは重大事故はなくならない」と指摘します。

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 熊本大学法学部の岡田行雄教授は「数値をギリギリ下回る場合も考えられ、被害者全員が納得する基準を作るのは難しい。また、刑罰を重くすればするほど、事故を起こした後に逃げる可能性が高まるおそれもある。厳罰化だけではなく、車や道路の整備など他に工夫が必要ではないか」と話しています。

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