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2026年7月4日 06:00
車両は浸水、橋は流された…熊本豪雨から6年 くま川鉄道9月に全線再開へ「地域の足守る」
2020年7月(くま川鉄道提供)
2020年7月(くま川鉄道提供)

 線状降水帯による集中豪雨で球磨川が氾濫し、流域を中心に甚大な被害が出た熊本豪雨から7月4日で6年。復旧工事が続いていた「くま川鉄道」は、今年ようやく全線で運行を再開します。

 熊本県南部、人吉市と湯前町を結ぶ「くま川鉄道」。大正時代に営業を開始した「旧国鉄・湯前線」が前身で、平成元年、1989年に第三セクターが引き継ぎました。

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 利用者の約8割が地元の高校生という地方路線ですが、新たに観光列車「田園シンフォニー」を導入し、国内外からの観光客も訪れるようになった矢先、豪雨が襲いました。

 「大きな川が、いきなりできちゃったような感じですよね」

 そう当時を振り返るのは、くま川鉄道企画営業課長の下林孝さん。車両基地でもある人吉温泉駅は、5台の車両がすべて浸水。まるで川のようになっていました。

 さらに、予想もしないことが起きていました。

 「まさか100年続くこの橋が流れるとは思っていなかったですね」

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 くま川鉄道の永江友二社長が言葉を失ったのは、球磨川にかかる球磨川第四橋梁の流失です。1924年、大正時代の鉄道開業時からあったシンボル。国の登録有形文化財にも指定されていた橋が濁流に飲み込まれました。

 絶望的な状況の中、翌年に、肥後西村駅と湯前駅の間で運転を再開。国の支援をはじめ、地元の住民や全国の三セク鉄道などからの応援を受けながら、復旧工事を進めてきました。

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 「すごい金額の寄付があったりとか、応援する声、いろんなもの届いたり。みんな待ち遠しいっていう感じで待っていらっしゃる中で、復旧に向けて、支えになった、後押しになったのが一番かなと思っています」と永江社長。最大の難所、球磨川第四橋梁の工事も完了し、いよいよ7月6日からは試運転が始まります。

 通学で使う地元の高校生からも「やっと災害から復興みたいな感じで、ワクワクした気持ち」「移動が楽になるからうれしい」などの声が聞かれます。

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 一方で、被災当時のまま残される場所もあります。

 ホームが被災した川村駅。災害の爪痕を後世に伝える“災害遺構”として残されることになりました。1キロほど離れた場所に、新たに「相良十島駅」が誕生します。

 全線の運行再開は、9月20日。地域の足を守るために――永江社長は次のように話します。

 「地域鉄道がとても厳しい状況の中で、災害が起きてしまった。赤字経営の中で。今後もその現状は変わらないと思います。この、くま川鉄道自体が地域公共交通として、地元の足としてある事業者ですので、この地域の公共交通の利便性を存続させるためには、みんなで守っていって、みんなで活用していただければなと思っています」

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