
地方議会をめぐる事件や疑惑が各地で取りざたされています。
私たちにとって身近な存在であるはずの地方議会。そのあり方が今、問われています。
「『これは天の声であり、一言一句変更することなくこれに従うように』と指示された」
熊本県八代市では、新庁舎建設をめぐる官製談合の疑惑が浮上。あっせん収賄などの罪で現職の八代市議らが逮捕、起訴される事件に発展しています。
福岡県議会は、正副議長のポストをめぐって金銭のやり取りがあったとする疑惑に揺れています。
「当選を重ねた議員が力を持っているような状況があって、そして、それに行政が慮る、抗うことができないような関係になっているのが、2つの自治体で問題になっている根源としてあるのではないか」

そう指摘するのは、熊本大学准教授の土肥勲嗣さん。政策が決まる過程の分析が専門で、地方議会の傍聴も重ねてきました。
「今回は、地方議会を見直すという意味では、重要な機会になるんじゃないかと思います」
八代と福岡。ともに自民党の有力ベテラン議員の行動が疑惑を生んでいます。有力議員の存在は議会の合意をスムーズにまとめられるメリットの一方、デメリットもあるといいます。
「地方議会の場合は、ずっと自民党が選挙で勝ち続けて、多数派を形成し続けてきた現状があると思います。住民からすると、支払った税金が、特定の人たちの利益につながるような形で進められるという意味では、住民にとって不利益になるわけですので、スムーズに合意形成するのは良し悪し。悪い部分もあると思います」

地方議会の正常化に向けて、自治体の姿勢も問われると指摘しています。
「過度な議員からの要求をいかにして拒むかという、議員と行政職員との関係を見直す必要がある。過剰な要求に対しては、それはハラスメント、いやがらせであるということで、是正する社会に今、変わってきている。誰が見てもそれは不当な要求であるというようなことが分かるようなルール作りなどが必要になってくるんじゃないか」













