
令和の米騒動から1年、米の値下がりが続いています。農水省が発表した5キロあたりの最新の平均販売価格は3221円で、前週より44円値下がりしています。

稲刈りが始まった阿蘇では、新米の初検査と出発式があり、持ち込まれた阿蘇産コシヒカリ30トンすべてが1等米と評価されました。
JAが生産者に前もって支払う概算金は、今年は1俵あたり1万3020円。去年のコメ不足から一転、今年は生産状況も良かったことから、最高価格だった去年の3万3240円から大きく引き下げられました。

JA阿蘇は価格の安定をはかるため、1俵あたり3000円から6000円を加算金として支払いますが、6000円が加算されても、1俵あたり1万9020円、去年の概算金を1万4000円ほど下回るということです。
(JA阿蘇稲作部会長)
「我々、農家として生き残りをかけるなかで、本当に厳しい年。新米が出回って、7年産米がどう動くのか、8年産米がどういう動向を示すのかによって、9年産、10年産もまた影響が出るのではないかという心配もある」
概算金の引き下げは、店頭での価格に大きく影響しています。
(記者)
「こちらのスーパーでは新米が並び始めましたが、去年の価格の半分ぐらいになっています」
熊本市内のスーパーでは、昨年度産の米より今年の新米が安くなる“価格の逆転現象”が起こっています。

(スーパー)
「ここまで下がるとは思わなかったですね。下げ幅が…言うなら、備蓄米と同じような価格で新米が出ているので、お客さまには喜んでいただける価格にはなっている」
今年の新米の価格は去年の半分ほど。8月中旬に新米5キロを税抜き1999円で販売したところ、3日間で1800袋と、予想をはるかに上回る勢いで完売しました。
(買い物客)
「何度も買いました。あまりにも安くてびっくりしました」「うれしいですよね。毎日三度三度食べないといけないし」「チラシ見て、えらい安いなと思って。助かるよね」
ただ、今年の米の値下がりには、販売側も心配していると言います。

(スーパー)
「お客さまは、うれしいと言っていただいて、私たち販売する方もうれしいが、農家のことを考えると、下がり過ぎているなと、5年後、10年後と考えた時に、買い支えないといけないと考えているので、適正売価がどこらへんで落ち着くのか、考えさせられています」
このスーパーでは、10月、今年度産の「森のくまさん」や「くまさんの輝き」などの主要銘柄が店頭に並ぶ予定で、先に入荷した新米の価格がベースになるのではないかとみています。
なお、政府は去年産のコメを備蓄米として21万トンを買い戻すと発表、新米の価格の値下がりを抑える狙いです。













