
6年2カ月ぶりに全線で運行を再開したくま川鉄道。関係者や住民、鉄道ファンなど多くの人に見守られるなか、記念の特別列車が出発しました。
人吉市と湯前町24.8キロを結ぶ生活の足として地域に親しまれてきた「くま川鉄道」。しかし、2020年7月に発生した熊本豪雨で全ての車両が浸水しました。

「かなりやばいです、これはもう、ピット浸かってます」(発災直後)
5つの車両すべてがエンジンまで浸水し、ホームは浮島のように。シンボルの球磨川第四橋梁は流失し、全線で不通になるなど大きな被害を受けました。
翌年に肥後西村駅ー湯前駅間で運行を再開しましたが、学生や住民は代替バスの利用を強いられるなど不便な日々が続いていました。

豪雨災害から6年。ようやく、人吉温泉駅ー肥後西村駅間5.9キロの復旧が完了。浸水した川村駅に代わり、新しく作られたのは、「相良十島駅」。東多良木駅は「多良木青蓮寺駅」に改名されました。
特別列車の車内放送は、地元の高校生が一部を担当しました。
(高校生)
「湯前駅に到着いたします」
終点の湯前駅にも多くの人の姿がありました。

(乗客)
「青春をいっぱい乗せていった電車なので、すごくうれしい。地域には必要不可欠だと思います。くま川鉄道がないと学校に行けなかったりするので」
「鉄道大好きなので、姪っ子たちと一緒に乗って、きょうは1日過ごしたいと思います」
「だんだん復興してきて、うれしいなっていう気持ちで、ちょっと涙が出てきました」
「遠方からも同級生が帰ってきまして、一緒に乗ろうかということで」

豪雨災害からの復活。「くま川鉄道」は、地域の期待も背負っています。
(永江友二社長)
「お待たせしました。ようやくここまできました。くま川鉄道自体は地域公共交通なので、地域の交通弱者を守るためにありますので、交通事業者というのが一番の僕たちの存在意義かなとは思ってます」
復旧にかかった費用は約50億円で、そのうち97.5%が国、残りは熊本県と人吉球磨地域の10市町村が負担したということです。











