開催日時
平成23年4月6日(水) 10時30分から12時00分まで
開催場所
熊本朝日放送3階会議室(熊本市二本木1丁目 5番12号)
委員の出席
委員総数10名/9名出席
(出席委員)
嵯峨一郎 委員長 / 勇知之 副委員長 / 森義臣 委員 / 中村幸子 委員 / 吉崎輝喜 委員 / 黒木千代子 委員 / 田中力男 委員 / 白瀬久美子 委員 / フェレロ恵美 委員
(欠席委員)
渡邉剛 委員
会社側出席者
植田義浩 代表取締役社長 / 黒田礼次郎 報道制作担当 / 松林洋史 総務番組審議会担当 / 山森英雄 報道制作局次長 / 塩田賢俊 事務局長
議題
(1)課題番組についての意見交換
   「東日本大震災報道特番関連・全般について」
   ※「九州新幹線開通~つながる九州・つながるアジア~」
    (平成23年3月12日(土)午前5時59分から8時00分まで)が東日本巨大地震で番組中止になったため変更
(2)平成23年5月の単発編成報告
(3)次回課題番組についての説明
   「モーニングバード」
   放送日時:毎週月曜日から金曜日 午前8時00分から9時55分まで
(4)次回開催予定
   平成23年5月11日水曜日 午前10時30分から 熊本朝日放送3階会議室
(5)審議会に対する諮問・報告
   放送番組に関して申し出のあった苦情、その他意見の概要(報告)
(6)その他

(配布資料)
   ・タイムテーブル(4月~6月)
   ・平成23年5月の単発編成予定表
   ・視聴者応答記録(平成23年3月1日~平成23年3月31日)
   ・「モーニングバード」番組資料
   ・BPO報告
議事の概要
今回の放送番組審議会は、平成23年3月12日(土)午前5時59分から8時00分までに予定されていた「九州新幹線開通~つながる九州・つながるアジア~」が前日に発生した東日本巨大地震の影響で番組中止になったため変更。
「東日本大震災報道特番関連・全般」について意見を交わした。

主な意見は次の通り。

・マスコミの役割を全体的に考えると不安解消に役立っていると感じた。どんな対処をした方がいいか、何が不足しているか、安否情報は、避難場所は、義援金の送り先はなどなど、テレビやラジオがなければできなかったであろう。放射能に関する風評被害も、専門家の意見を聞いてパニックに陥らずに済んでいる。

・避難場所からの中継で、被災者が安否情報をテレビを通して伝えるコーナーがあり、テレビ朝日系列が一番早かった。民放ならではのユニークな取り組みだったのではないか。

・チェーンメール、携帯、ツイッターなど、情報伝達ツールは便利だが、フィルターを通さずダイレクトに来る欠点も持っているのではないか。誤報やでっち上げが蔓延する恐れがある。こういった課題を考えるとテレビは信頼が置けるメディア、こういう時代だからこそ、テレビの持つ役割の大切さをここで痛感した。

・悲惨なことが続き、地震、原発のことが気になるが、いつまでも落ち込んではいられない。立ち上がらねばならない時にテレビが勇気を持ち、率先して、誘導して元気を送る役割も担っているのではないか。

・災害報道、特に放射能になると非常に専門性が高い事象なので、アナウンサーにしても本質が理解できず、原稿を読むだけで、コメンテーターとのやり取りに危ない感じがした。

・国の責任放棄のメッセージに対して、各メディアはもっと突っ込んで、このあとどう復興して行くのか示すべき。場合によってはメディアがひとつにまとまって政府にかかっていくようなあり方をしないといけない。