開催日時
2022年9月7日(水)午前10時30分~午後0時30分
開催場所
オンライン形式
委員の出席
鹿瀬島正剛委員長
原幸代子副委員長
田上裕二委員
中村賢次委員
角田幸太郎委員
島田耕作委員
会社側出席者
代表取締役社長 竹内圭介
取締役報道制作担当 樋口幸紀
取締役プロフィットセンター兼番組審議会担当 髙橋昌彦
報道制作局長 矢島誠
プロフィットセンター長 細谷英宣
放送番組審議会事務局長 和田有希 
議題
■全国統一テーマ審議
 「動画配信時代 地上波テレビに望むこと」
■2022年9月単発編成報告
■2022年8月視聴者応答状況報告
■第331回審議会予定について
議事の概要
■全国統一テーマ審議
 「動画配信時代 地上波テレビに望むこと」

[災害報道における役割]
なんとなくのイメージでネットの方が、情報が早い、情報量が多いと思っていたが、必ずしもそうではない。自然災害時など、広範囲の詳しい情報が知りたい。同時配信が始まろうが、ネットは自発的に情報を取りに行かないと欲しいものにたどり着かない。地上波テレビは電源を入れてさえいれば、速報スーパーというプッシュ型で情報が得ることができる。また最近では、減災を目的としたL字での情報発信をよく目にするようになった。起きてしまったことを伝える災害報道ではなく減災のための情報発信であり、地域に根差した地上波テレビならではで、社会インフラとして重要な役割を果たしている。状況に応じて、適宜に、信頼性のある最新の情報を提供するという社会的使命、役割は失ってはいけない。

[公共性・中立性・信頼性]
自主的に定めた放送基準や第三者機関の存在など、地上波テレビ放送には一定の質が担保されている。メディア不信と耳にすることも多いが、それでも地上波テレビの信頼性は非常に高く、安心感がある。視聴者との間の信頼感こそが地上波テレビの価値。公共性や中立性を大事にした番組作りを続けていくことで、その信頼に応え続けて欲しい。

[興味関心・知識の広がり 時間や場所・体験・感情の共有]
配信は個々の興味や関心によって接触できて見たいものがピンポイントで見られる一方、興味のある限定された内容のものばかりを見てしまい、それ以外の情報を遮断してしまうというリスクがあるようにも感じている。地上波テレビでは、たまたま出会った番組の中に新しい発見があったり、そこから興味や関心、知識が広がっていったりすることが多々ある。また、家族や友人、他者と時間や場所、体験、感情を共有できるというのも大きな魅力の一つ。共有の先に共感というものがあり、人が生きていく上でとても大切なこと。これまで地上波テレビは視聴者にこれらを提供してきた媒体であったし、今後もその役割を担うことができると信じている。現代では、家族や友人と共有できる時間そのものが贅沢な時間になっている。その贅沢な時間に選ばれる良質なコンテンツの提供を地上波テレビに求めたい。