高齢者などが被害に遭う特殊詐欺事件をめぐって、熊本県警が9日に実施した暴力団組員に対する意見聴取会で、代理出席した道仁会の組員は、組の関与を否定しました。
意見聴取は、暴力団員が関与したとして特殊詐欺事件の被害者らが道仁会の会長らに対し賠償を求め、今月1日、熊本地裁に提訴したことを受けて、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に基づき実施されました。
県警は、県内在住の指定暴力団・道仁会の組員の男(63)に対し、原告らへの妨害行為をしないよう仮の命令を出し、意見聴取の機会を設けました。
出席した代理人の男性は、道仁会の組員を名乗り「詐欺事件に関与した男は組員ではない」と主張しました。
今回の意見を踏まえ、県警は調書を公安委員会に提出、今後、本命令を出すか審議されます。