
「1週間程度は震度5強程度の地震に注意」気象庁が呼びかけ
2025年11月25日
25日に熊本県阿蘇地方で発生した最大震度5強の地震について、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次さんは次のように話します。
「この辺りは、熊本地震直後から大きな地震含め、地震活動が活発だったところですね。一連の余震活動が続くなかで起きた地震ということになります」
「熊本地震と同じように、断層が横にずれる横ずれ断層と言います」

過去には、今回の地震と近い場所で、強い地震が続けて発生したことが1975年にもありました。

そして、2016年の熊本地震でも2度の最大震度7を観測しました。
気になるのは、さらなる強い地震の可能性です。
「大きな揺れは、今後も起きる可能性はあると思います。ですから、震度6弱くらいは注意しないといけないかもしれません。しかし、極端に恐れる必要はなくて、熊本地震の際は、最初の地震の後、近くに布田川断層という非常に大きい活断層があったので、マグニチュード7級の地震を引き起こしたということになります」
「今回は、幸いにして非常に大きい活断層は近辺にはありませんので、同じようなことにはならないと見ています」
Q.30回以上震度1以上が起きているというのは、何かの兆候?
「これは今回の地震の余震ということになるかと思います。特にこの地域というのは、火山活動で地面に非常に亀裂が多い。なので、こういう小さい地震が、何らかのきっかけで起こりやすい状況にあります」
この後も引き続き強い地震への注意が必要としています。