
熊本県宇城市でレンコンが収穫の最盛期を迎えています。
宇城市松橋町のナカドモファーム。約4ヘクタールの畑でレンコンを栽培しています。11月下旬、レンコン畑を訪ねると、高圧の水流を使って、レンコンの収穫が行われていました。
寒さが厳しくなるこの時期、腰まで水に浸かって、毎日250㎏程度のレンコンを収穫しているそうです。

レンコンの旬はいつ?
ナカドモファームの山本堅常務によると、レンコンは夏ごろから春にかけて収穫されているとのこと。なかでも、晩秋から冬にかけては、甘みが増したレンコンがとれることから、この時期が旬と言われています。

丸々と成長したレンコンには、7つほどの節がついていますが、収穫の際、欠けたり割れてしまうことがあります。そうなると、いわゆる“規格外”として扱われるそうです。
「節がついていないと商品とはならない。収穫したレンコンの20%程度は規格外になってしまう」と山本さん。
正規品としては流通できない規格外のレンコン。廃棄してしまうのではなく、業務用などに加工しているそうです。
「もったいない」規格外レンコンどこへ?
ナカドモファームなどのレンコン生産者でつくる「やまびこ会」が契約するグリーンコープでは、規格外レンコンを使ったハンバーグを作っています。

2016年の熊本地震で加工を請け負っていた工場が被災し、製造できなくなりましたが、5年前に、ナカドモファームが規格外レンコンの加工まで手がけることで、ようやく復活。レンコンのみじん切りとペーストが入った「産直れんこん入り生ハンバーグ」は、シャキシャキもっちりの食感が人気だそうです。
お菓子にもレンコン⁉
熊本市中央区の上通アーケード内にある「まるいわ」。看板商品の「あんさんどら」にも、実はレンコンが使われています。
どこに入っているかというと―

どらやきの皮に、規格外レンコンから作られた肥後れんこんの里の粉が使われています。水を加えず、レンコン粉でもっちり、あま酒でふんわり。芋やあん、バタークリームのクレームオブールなどを包んだ「あんさんどら」は、熊本県物産振興協会の「第31回 優良新商品表彰事業」食品部門で金賞を受賞しました。店内では、香ばしく焙煎されたレンコンのお茶もいただけます。
熊本名物の辛子レンコンだけではない、レンコングルメ。味わってみてはいかがでしょうか。













