
お正月に欠かせない餅にも、価格高騰の波が押し寄せています。
熊本市の認定こども園で4日に行われたのは、餅つき。 季節の恒例行事を子どもたちは楽しむことができましたが―

園児
「おもち大好き!」
熊本市のスーパーでは、もち米価格に変化が起こっていました。

スーパー
「お餅をつかれる方が減るんじゃないかと懸念しています。おととしまでは398円で販売していたかと思いますけど、去年が500円になって、今年はその倍です」
主力産地のもち米の概算金は3万円から3万7000円で、去年の約2倍となっています。当然、もちの価格にも影響が出ています。
スーパー
「去年の1.5倍くらいになっているかと思われます。お客様に安く買っていただきたいですが、値段にどんな反応があるか不安があります」

専門店も苦境を迎えています。熊本市の餅の専門店でも、正月用のもちの価格を上げざるを得ない状況だと話します。
餅専門店
「お雑煮とかで使っていただく小餅という商品ですけど、去年から比べて1.5倍になっていまして、去年1キロで販売していたのを今年は800グラムで、お買い求めやすいようにしています」
もち米価格だけでなく、資材費、物流費、人件費など、いずれも高騰。1キロの鏡餅は去年2663円でしたが、今年は3990円です。

熊本県内の契約農家からもち米を仕入れていますが、仕入れ価格は去年の1.7倍ほど。高騰の理由は、主食用米の高騰にあると言います。
餅専門店
「去年、米が足りなかったので、主食用の米が非常に高くなった。もち米を作っていた方が主食用に転作されて、だいたい10%から15%くらいは変わったような感じなので、もち米が少なく、価格が上がったと聞いています」
餅専門店にとってはこれからが書き入れ時。不安を抱えながら年末を迎えます。
餅専門店
「ここまで上がったのは初めてなので、どうなるか分からない、私どもの商売を続けていけるのかどうか、わからない状況」













