
コメの価格が高止まりしているなか、熊本県内で初めて高森町が、希望する町民におこめ券を配布することになりました。
草村町長
「日本国民である以上主食のコメの消費は消費者側に立っても農家側に立っても考えていかないといけないのが行政の役目」
高市内閣が進める物価高騰対策のひとつ、地方交付金の拡充。国が定める「推奨メニュー」を参考に各自治体が取り組むメニューを決める仕組みとなっています。

こうした経済対策を含む国の補正予算の閣議決定はこれからですが、高森町では年末に間に合うようにと、おこめ券の先行配布を決めました。利用期間は12月1日から来年3月末までで、希望者1人あたり毎月1500円分を、紙か電子クーポンで配布します。事業費はおこめ券の制作費100万円を含む2800万円です。
高森町民
「すごく助かります」
「子育て世代もあるので、ありがたく思っている」
なお、すべての自治体がおこめ券を発行するわけではなく、プレミアム商品券や電子クーポンの支給となる可能性もあります。
熊本市をはじめ、多くの自治体が検討中としています。
安いコメを提供しようと、小売店も努力していますが、限界があるようです。
(スーパー)
「どうにか4000円を切るぐらいで頑張っているが、主要品目の銘柄は、これが今年の安さの下限ではないか」

先週、農水省が発表した全国のスーパーのコメ5キロの平均価格は税込み4260円。前週よりも56円安く、3週ぶりに値が下がりましたが、4000円台の高値が続いています。
(買い物客)
「高いから安い店を選んで行くようにしている。何軒も回る」
「厳しいのは厳しい。かなり家計には影響で、買い物をするときも悩んで選別する」
今年度は過去最高額の概算金でコメが取引されているため、来年の新米が出るまでは価格が大幅に下がることはないと、予想しています。
(スーパー)
「問屋は1年間分のコメを買っているので、半年以上、赤字で売ることは厳しいと思うので、在庫調整しながら、今後は下がっても100円下がったらうれしいな、価格が戻ったなというのが続くのではないか」
“物価の優等生”卵は300円超に…

(記者)
「卵が40円値上がりし、税込み301円で販売されています」
取材した熊本市のスーパーでは、10個入りの卵の価格が今年初めて、300円を超えました。
(スーパー)
「北海道や関東で鳥インフルエンザが発生した。九州や関西から関東に卵を持って行っていることが物不足の原因」
卵の市場価格は、去年と比べ大幅に上昇し、11月の平均価格は349円と2020年以降の最高値に。
(スーパー)
「もともと12月になると、上がる傾向ではあったが、鳥インフルエンザの状況で今後どうなっていくのか気になる(今後は)正直、上がるのではないかと予測しています」













